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◆IBF世界Sバンタム級タイトルマッチ:カール・フランプトンVSクリス・アバロス
◆WOWOWエキサイトマッチ観戦記・その12:因縁の対決?
この二人は間接的に日本人と因縁があります。
まず、チャンピオンのフランプトンは、防衛戦であの長谷川穂積をKOしたキコ・マルチネス(スペイン)からタイトルを奪っています。
しかも、ダウンを奪う一方的な展開で大差の判定勝ちです。
一方のアバロスは、石原康隆と挑戦者決定戦を行い、7ラウンドKOで、フランプトンへの挑戦権を獲得しています。
◆なかなか興味ある対戦
さあ、どちらが強いのでしょうか!
IBF1位のアバロスはプレッシャーが強く、どんどん前に出てきます。パンチも重そうで、なかなか厄介な相手です。
しかしチャンピオンは全く動じません。素早い動きでアバロスの攻勢をかわし、素早くカウンターを打ち込みます。この二人、スピードが決定的に違います。
アバロスは重そうなパンチを繰り出しますが、フランプトンのスピードについていけず、パワーパンチがすべて空を切ります。
一方的な展開が続き、5ラウンドにフランプトンの連打でレフリーのストップが入りました。アバロスも強いけど、フランプトンの強さはこのクラスでも群を抜いていますね。
踏み込みが早くて、フットワークがよく、パンチも切れます。
このチャンピオン、ギジェルモ・リゴンドーに勝てるかもしれませんね。
◆次はイギリス人対決
どうやらフランプトンはリゴンドーではなく、同国人のWBA世界Sバンタム級のスコット・クイッグと統一戦をやるようです。
面白いですね、このクイッグも前回の防衛戦は日本人の大竹秀典に、大差で判定勝ちしています。
ヨーロッパでこれほど日本人が絡んでくることは、ほんとに珍しいです。
クイッグと大竹の試合は以前に書きましたが、大竹を倒しきれないクイッグでは、フランプトンに勝てないですね。
パワーはクイッグの方に分がありますが、それ以外はすべてフランプトンに軍配が上がります。パンチの切れ、スピード、スタミナ、フットワークもすべて上です。
早い回でクイッグが勝負に出て、パワーで押し切れば展開も変わってくるでしょうが、それ以外にはクイッグに勝機はないですね。
今のフランプトンならクイッグを倒せるかもしれません。
そして次はいよいよリゴンドーです。これが楽しみです!