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◆ロマチェンコ
どこから中量級というかは難しいですが、あくまでも日本人的な感覚で、フェザー級から中量級にしました。フェザーは「羽」ですから、軽量級でしょうし、ライトも「軽い」ですから、これも軽量級ですけど、まあ日本のボクシング界の感覚では中量級ですね。
さて、フェザー級ですが、ジョニゴンとドネアの二人については、すでに軽量級編で紹介済みですので、ここでは省略します。
二人とも軽量級時代が全盛期でしたからね。
もう一人の世界チャンピオンがWBO王者のワシール・ロマチェンコです。
デビュー戦で世界ランカーをボディブロー一発で倒した試合は圧巻でしたね。最強のアマチュアと言われて(396勝1敗)、プロに転向しましたが、まさかここまで強いとは思いませんでした。
そして、第2戦目で早くも世界挑戦。ベテランのオルランド・サリドが相手でしたが、私は楽勝すると思ってました。残念ながら、サリドの老獪なテクニックに翻弄され、全く力を発揮できず判定負け。消耗戦でスタミナ不足を露呈した感じがしましたが、第3戦目でみごと王座を獲得しました。
ボクシングセンスは抜群ですね。パンチのスピードはもちろん、体のさばきの速さは私が今まで見たボクサーの中では一番ですね。
リゴンドーの刺客一番手だと思います。
ボクシング ワシル・ロマチェンコ ハイライト集 (WSB) – YouTube
◆ニコラス・ウォータース
10月にドネアと対戦する予定ですが、「ドネア危うし!」と言われています。これは、KOされるかもしれない、という危うさです。
24戦全勝20KO。この人のパンチは危険です。ドネアが2回目の対戦で苦労して倒したビック・ダルチニアンを豪快にKOしています。
◆マイキー・ガルシア
スーパーフェザー級では、ガルシアが群を抜いています。
全体的にまとまった隙のない強打者で、私はこの選手が負ける姿を想像できません。早い回から相手を見切って、確実に勝利する、実に冷静に着実に理詰めで勝利に向かいます。
内山チャンピオンの最強のライバルですね。でも、さすがの内山もガルシアにはかなわないでしょう。同じようなタイプですが、すべてにおいてガルシアが一枚上手。まともに戦ったら絶対むりです。むしろ意外性のある、三浦チャンピオンの方がチャンスはあるかもしれませんね。
◆テレンス・クロフォード
ライト級にも怪物登場。
いや~ユリオキス・ガンボアがKO負けするとは、夢にも思いませんでしたよ。
ガンボアもいい試合をしましたが、クロフォードの破壊力は怪物級。キューバ最強のガンボアがついにマットに沈んでしまいました。何度も見ても飽きない、凄い試合でしたね。
ホルヘ・リナレスも粟生も挑戦するなら、少なくともWBOとWBCはやめておいた方がいいですよ。
WBOはクロフォードですが、WBCのチャンピオンも強豪です。
オマール・フィゲロア。
荒川仁人と対戦したときに初めて見ましたが、もう荒川はなすすべなしの完敗でした。これが世界戦?と思いたくなるほど力の差がありました。
先日、ダニエル・エストラーダとの防衛戦をWOWOWで見ましたが、自在にスイッチし体は柔らかい。一方的に攻撃し、KO勝ちしました。
クロフォードほどの破壊力はないですが、リナレスも粟生も全体にかないません。止めといた方が良いですね。
日本選手も大変です。
一生懸命、弱いチャンピオンを探さないといけませんから。
4団体あるんですから、一人ぐらいはいてるでしょう。
そこで次回は、狙い目チャンピオン特集、「このチャンピオンなら日本選手でも勝てるかもしれない」をやります。