目次
WBC世界ウェルター級タイトルマッチ(2025年7月20日)
マリオ・バリオス(アメリカ)VSマニー・パッキャオ(フィリピン)
両選手のプロフィール
マリオ・バリオス(アメリカ)WBC世界ウェルター級王者
32戦29勝18KO2敗1分け、30歳 オーソドックス
身長183cm リーチ180cm
2019年にWBA世界S・ライト級王座決定戦で判定勝ちし、タイトルを獲得しています。その後1度防衛し、2度目の防衛戦で(2021年6月)、ジャーボンテイ・デービスと対戦し、善戦及ばず、11RTKO負けでタイトルを失っています。ウェルター級へ階級を上げてキース・サーマンと対戦しましたが、判定負けで2連敗を喫しました。しかし、2023年2月にWBC暫定世界ウェルター級王座を獲得し、その後正規王者に昇格。2度の防衛に成功しています。
マニー・パッキャオ(フィリピン)
72戦62勝39KO8敗2分け、46歳 サウスポー
身長 162cm リーチ 170cm
パッキャオについては、もう詳しい説明は不要でしょうね。2012年12月に、ファン・マヌエル・マルケスに衝撃のKO負けを喫してから、10戦して8勝2敗、KOはわずか一つだけです。2年間のブランクの後、2021年8月にWBAスーパー世界ウェルター級王者のヨルデニス・ウガスに挑戦しますが、大凡戦の末判定負けで、王座獲得に失敗しました。
展開予想
ウガスとの対戦から4年のブランクがあります。それなりに身体は作ってくるでしょうが、スピードもパンチ力も全くないでしょうね。しかし、バリオスもパンチ力がありません。ということは超凡戦でバリオスの防衛ということになりそうですね。あっ、もう一つ考えられるのは、パッキャオの途中棄権です。これは可能性大ですよ。
WBC世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2025年7月20日)
セバスチャン・フンドラ(アメリカ)VSティム・チュー(オーストラリア)
両選手のプロフィール
セバスチャン・フンドラ(アメリカ)WBC・WBO統一世界S・ウェルター級王者
23戦21勝13KO1敗1分け、27歳 サウスポー
身長 197cm リーチ 203cm
「タワーリングインフェルノ」というニックネームの通り、このクラスとしては桁違いの長身とリーチの長さが特徴です。しかも接近戦も得意で、好戦的なファイタータイプと言っても間違いではないでしょう。2022年4月にエリクソン・ルビンとWBC暫定王座決定戦を行い、ダウンの応酬の末、9R終了TKO勝ちで王座を獲得しましたが、この試合でガードの甘さを露呈しましたね。さらに、カルロス・オカンボとの初防衛戦でフンドラの限界が見えてきた気がします。そして、予想的中。2023年4月に7ラウンドKO負けでタイトルを失いました。しかし、2024年3月、ティム・チューとの流血戦を制し、WBC・WBOの統一タイトルを獲得しました。2025年3月、初防衛に成功しましたが、WBOタイトルは返上しました。
ティム・チュー(オーストラリア)WBC3位
26戦24勝17KO2敗、30歳 オーソドックス
身長 174cm リーチ 183cm
父親は元世界S・ライト級王者のコンスタンチン・チューです。
2020年8月にジェフ・ホーンに8RTKO勝ち、2021年には、デニス・ホーガンと対戦し5RTKO勝ちと、まさに破竹の勢いでKOを量産。そして、2023年3月にトニー・ハリソンとWBO暫定世界S・ウェルター級王座決定戦を行い、9ラウンドTKO勝ちで、親子2代の世界王座を獲得しました。ところが、3度目の防衛戦でセバスチャン・フンドラと対戦し、目をカットして流血試合の末、判定で防衛失敗。この試合は途中でストップするべきでしたね。さらに2024年10月、IBF王者のバカラン・ムルタダリエフに挑戦し、4度のダウンを奪われる完敗を喫しました。後がないチューでしたが、2025年4月にジョーイ・スペンサーに4RTKO勝ちで何とか踏みとどまりました。
展開予想
興味深い一戦ですね。流血がなければどうなるのか、お互いパンチ力があり、打たれ強くないですから、KO決着必至でしょう。心配なのは噛み合うかどうかですね。チューが攻めあぐねると、フンドラの判定勝ちという最悪の結果になるでしょうね。