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(出典:WOWOW)
デビッド・モレル(キューバ)VSカルビン・ヘンダーソン(アメリカ)
WBA世界S・ミドル級タイトルマッチ(2022年6月4日)
両選手のプロフィール
デビッド・モレル(キューバ)WBA世界S・ミドル級王者
6戦全勝5KO、24歳 サウスポースタイル
身長185cm リーチ 199cm
2020年8月、WBA世界ミドル級暫定王座決定戦でレノックス・アレンに判定勝ちして、デビューわずか3戦目で世界王座を獲得しました。これはロマチェンコ(元気かな~)と並ぶ最速記録です。2021年1月にレギュラー王者に昇格。2021年12月に2度目の防衛に成功しています。長身でリーチが約2メートルもあるサウスポー、これは誰でもやり難いでしょうね。
カルビン・ヘンダーソン(アメリカ)WBA世界S・ミドル級10位
17戦15勝11KO1敗1分け、31歳
身長 183cm リーチ 185cm
これが世界初挑戦。詳しい経緯は分かりませんが、モレルの対戦相手探しに難航したのでしょうね。ヘンダーソンにはかなり荷が重い試合になりそうです。
試合経過
1R 早くも一方的な展開に
前に出るのはサウスポーのモレルです。そして行きなり距離を詰めて、左右のパンチを打ち込みます。モレルは非常に好戦的なボクサーですね。モレルは前に出てプレッシャーをかけながら、上下にパンチを放ちます。特に右のアッパーは強烈です。ヘンダーソンのガードの空いてるところへ、パンチを打ち込んでいます。ヘンダーソンもカウンターを放ちますが、モレルは構わずパンチを打ち込みます。早くも一方的な展開になりました。モレルはヘンダーソンのパンチを見切っている感じです。
2R モレル、この回は少し休憩
この回はモレルも飛ばしすぎたのか、少し休みながら、様子を見ている感じです。しかしラウンド後半は、またモレルが上体を低くして、パンチを放ち、ヘンダーソンをコーナーに追いつめます。ヘンダーソンもパンチを返しますが、これはすべて読まれていますね。
3R 残り20秒、モレルが怒涛のラッシュ
モレルは少し距離を取りながら、ゆっくり前に出ます。しかし、中盤からまたヘンダーソンはロープを背負います。残り1分あたりから、モレルが、ヘンダーソンをロープに詰め攻撃しています。モレルは余裕を持ってパンチを放っていますね。ガードの隙間に的確にパンチをヒットさせています。倒すチャンスを狙っている感じです。
残り20秒、モレルの強烈な右フックがヒットし、そこから怒涛のラッシュで、ヘンダーソンは防戦一方、もういつ止められてもおかしくない状態ですが、何とかゴングに救われました。
4R 休みながらチャンスを伺うモレル
モレルは少し休憩です。しかし、ヘンダーソンの足取りはダメージを感じさせます。そして、1分過ぎにはまた、モレルはヘンダーソンをロープに詰め、やりたい放題にパンチを放ちます。うまく休みながら、チャンスをうかがっていますね。
ラウンド終盤、モレルの強烈な右フックがヘンダーソンの顔面をとらえ、連打を畳みかけると、さすがにレフリーは試合を止めました。
モレルが4ラウンドTKO勝ちで3度目の防衛に成功しました。「わしボク」としては倒してほしかったですね。やや物足りない感じですし、スタミナの配分も今一つです。決め手に欠ける気がします。今の力では、デビッド・べナビデスの方が上ですね。無論、カネロには歯が立たないと思いますよ。