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(出典:WOWOW)
WBA米大陸S・ライト級王座決定戦(2022年2月26日)
ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(アメリカ)VSビクトル・ポストル
両選手のプロフィール
ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(アメリカ)WBC世界S・ライト級36位
14戦全勝14KO、25歳 左サウスポースタイル
身長 178cm リーチ 175cm
前WBCフェザー級王者のゲイリー・ラッセルの弟です。リオ五輪ではベスト8まで行きました。KO率100%、プロデビュー以来すべてKO勝ちの快進撃を続けています。ラッセルは3人兄弟の1人ですが、あとの二人が技巧派なのに対して、このアントゥアンだけは好戦的な倒し屋です。
ビクトル・ポストル(ウクライナ)WBC世界S・ライト級7位
34戦31勝12KO3敗、38歳 右オーソドックススタイル
身長 180cm リーチ 183cm
2015年10月に、WBC世界S・ライト級王座決定戦でルーカス・マティセに10RKO勝ちして、タイトルを獲得。しかし、2016年7月、テレンス・クロフォードとの王座統一戦に判定負けしてタイトルを失いました。ジョシュ・テイラーやホセ・ラミレスといった強豪とも対戦し、いずれも判定負けしています。この試合が1年半ぶりの再起戦となります。
試合展開
WBA傘下の地域タイトルですから、ラッセルが勝てばWBAのランキングに入る可能性があります。また、ポストルはWBC7位ですから、WBCのランキングを一気に浮上させるチャンスです。
しかし、クロフォード、テイラー、ラミレスといった一線級の強豪に倒されなかったポストルですから、さすがのラッセルもKOは難しいかもしれません。
1R)
ラッセルが右ジャブを突いて、前に出ます。ポストルは下がりながら距離を取ります。ポストルは足を使って、うまく捌いていますね。
2R)
ラッセルが右を突いてガンガン前に出ます。左ストレートはボディへ。右ジャブを突いて、左フックが顔面に軽くヒットしました。少しずつ左の距離が合ってきたような気がします。ポストルはやり難そうですね。しかし、不用意に入ると、ポストルの右のカウンターも怖いですよ。
3R)
ラッセルは左ボディを狙っていますね。ラッセルは、低い姿勢からフェイントかけて中に入ってくるので、ポストルも右のカウンターが合わせにくそうです。
4R)
少しずつ距離が詰まってきましたね。ややもみ合いが多くなってきましたが、ラッセルの右アッパーから左がポストルをとらえました。中盤、ポストルの右フックがカウンター気味にヒットしました。
この回は結構、互いのパンチが交錯します。
5R)
ポストルが先に手を出します。ポストルのステップがリズミカルになってきました。ラウンド終盤、ラッセルが連打でポストルを追いつめます。
6R)
ラッセルの左フックがヒット。この回はまたラッセルが前に出ます。しかし、ポストルも応戦します。ポストルの右ジャブがヒット。ポストルは後半、足を使って手数が多くなってきましたが、ラウンド終盤、ラッセルの左フックがポストルの顔面をとらえます。
7R)
ここまで、クリーンヒットの数では、やはりラッセルの方が多いですね。意外と左フックはスピードがあります。ラッセルが前に出ます。かなりプレッシャーを強めました。1分過ぎ、ラッセルの左ストレートがダブルでヒットします。中盤もラッセルの左フックが結構ヒット。終盤、ラッセルのパンチに空振りが目立ちます。やや疲れてきたかな。
8R)
ポストルの軽いパンチが、ラッセルの顔面をとらえているのか、ラッセルの顔に腫れが見られます。一方のポストルの顔は意外ときれいですね。
ラッセルが突っかかっていきます。ラッセルがボディを攻撃しますが、ポストルもフットワークを使って、なかなか連打を許しません。しかし、ラウンド中盤、ラッセルの左フックがポストルの顔面をとらえます。更に左右のフックがヒット。2分過ぎ、ラッセルの強烈な右フックが、ポストルの顔面ヒットします。パンチのパワーが違いますね。終盤、またラッセルの右フックが強烈にヒットしました。
9R)
ポストルは、結構強烈なパンチをもらっているようですが、上体が柔らかいので、パンチを殺しているのでしょう。今までKO負けがないのも頷けます。
ラッセルが右ジャブでを突いて前に出ます。ポストルは距離を取りながら、ワンツーを放ちますが、ややパワー不足です。今度はポストルが前に出ますが、ラッセルが左カウンターをヒット。ポストルも右のカウンターを返します。ラッセルは構わず前に出ますが、ポストルも必死で応戦します。
10R)
さあ、ラッセルが倒しに来ましたよ。プレッシャーを強めて、前に出ます。ポストルは距離を取って、左ジャブを放ちます。中盤、左フックがヒットし、ポストルが少しバランスを崩します。そして、右フックから左ストレートを打ち込みます。2分過ぎから、お互い接近戦で細かいパンチの応酬があり、ラッセルの強烈な右フックで、ポストルがコーナーに下がります。
更に連打をまとめると、レフリーが割って入りました。残り30秒で、ラッセルが仕留めました。ポストルは両手を広げて、不満の表情です。ちょっと止めるのが早いかな。
しかし、これで何とか連続KOの記録を、15に伸ばしました。最近のWBAのラインキングでも、9位に顔を出してます。WBCもベスト10入りは確実でしょう。
ステップインもフェイントを使って、素早く中に入りますので、カウンターをもらいにくいし、なんといってもパンチ力があります。パンチの当て勘も良いですね。ただ、攻撃が直線的でややワンパターンなので、修正の余地があります。サイドからの攻撃の幅が広がれば、世界を狙えますよ。楽しみですね。何と言っても、一度もKO負けのないポストルをストップしたのですから。
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