S・ミドル級に階級を上げたハイメ・ムンギア大苦戦!薄氷の判定勝ち VSセルゲイ・デフレヤンチェンコ(S・ミドル級12回戦)DAZNで6月11日9時から生配信

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目次

ハイメ・ムンギア(メキシコ)VSセルゲイ・デフレヤンチェンコ(ウクライナ)

S・ミドル級12回戦(2023年6月11日)

両選手のプロフィール

ハイメ・ムンギア(メキシコ)WBC世界ミドル級2位・WBO3位

41戦全勝33KO、26歳 右オーソドックススタイル

身長 183cm リーチ 183cm 

2018年5月、WBO世界S・ウェルター級王者のサダム・アリに挑戦し、4RTKO勝ちでタイトルを獲得しています。2019年、井上岳志に判定勝ちして3度目の防衛戦に成功し、その後、5度防衛して、タイトルを返上しミドル級に階級を上げました。2022年2月、ディトリウス・バラードを3RTKOで久しぶりにスカッと倒し、2022年6月にはジミー・ケリーを6Rに沈め、11月にも3RKO勝ちと3連続KO勝利。そして、さらにS・ミドルに階級を上げてきました。

セルゲイ・デフレヤンチェンコ(ウクライナ)WBCミドル級3位

18戦14勝10KO4敗、37歳 オーソドックス

身長 175センチ  リーチ 172センチ

昨年10月にIBF王座決定戦で、ダニエル・ジェイコブスに1-2の僅差で判定負しています。2019年10月にゲンナディ・ゴロフキンとIBF世界ミドル級王座決定戦を行い、僅差の判定で敗れ、王座獲得に失敗しました。さらに、2020年9月にWBC王者のジャモール・チャーロに挑戦し、判定で敗れ、タイトル獲得ならず。カルロス・アダメスにも判定で敗れ、3連敗を喫しています。

展開予想

アンダーカードの進行具合によりますが、おそらくムンギアが登場するのは、12時頃だと思います。

デフレヤンチェンコが万全の状態なら、ムンギアも手こずるかもしれませんが、1年のブランクがどう影響するか。それとS・ミドル級での対戦はお互い初めてですが、ムンギアはS・ミドル級でも十分通用する体格ですから、デフレヤンチェンコにとっては厳しい材料だと思います。ただ、4敗はすべて判定負けですから、ムンギアも倒すのは難しいかもしれません。

試合展開

序盤から激しい打ち合い

デフレヤンチェンコは岩のような体つきで、いかにも打たれ強そうですね。ムンギアはまだ少しゆとりのある肉付きです。

初回からムンギアが無防備に攻め込み、デフレヤンチェンコのカウンターを浴び、ムンギアもむきになって打ち返しますが、デフレヤンチェンコの方がパンチの的確性で勝っています。

2ラウンドはムンギアのアッパーがヒットしますが、その後もほぼノーガードで打ち合うスリリングな場面が、各ラウンドの中盤から後半に見られ、目が離せない展開になりました。

5ラウンド、ムンギアがあわやKO負けの大ピンチ

5ラウンド、デフレヤンチェンコの猛攻に合い、ムンギアがあわやKO負けのピンチにさらされます。この日のムンギアは攻めが雑で、しかもガードが甘いので、デフレヤンチェンコのカンターパンチをまともにもらうシーンが何度もありました。反撃するムンギアのパンチは的確性にかけ、クリーンヒットがなかなか決まりません。

後半はムンギアのボディブローが効果的

7ラウンドに放ったムンギアの左ボディブローで、デフレヤンチェンコの動きが止まります。

しかし、その後もムンギアの攻めは雑で、なかなかペースを取り戻せません。

チャンピオンシップラウンド(11ラウンドから)に入って、ややデフレヤンチェンコに疲れが見えてきましたが、ムンギアもあと一歩攻め切れません。しかし、コーナーに戻った時のデフレヤンチェンコのしぐさは、明らかにボディが苦しそうです。

ムンギアがようやくダウンを奪う

最終ラウンド、ムンギアの左フックがボディにヒットし、タフなデフレヤンチェンコがついにダウンしました。苦しそうな顔をして立ち上がりましたが、ダメージはかなりありそうです。ムンギアは立ってきたデフレヤンチェンコに襲い掛かりますが、やはり追撃が雑で、デフレヤンチェンコに最後まで粘られてしまいました。も少しで、心が折れそうなところまで行ったのに残念ですね。

現地の解説者の採点は、114-113でデフレヤンチェンコの勝利を支持していました。「わしボク」も妥当な採点だと思います。

しかし、判定は3-0(115-112,114-113,114-113)でムンギアが何とか判定で全勝をキープしました。

ムンギアのS・ミドル級転向は前途多難ですね。スピードもないし、距離感もダメ、攻めは雑でガードが甘い、デフレヤンチェンコに勝っていたのは、パンチ力だけでした。

 

 

 

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