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ボクシングマガジン10月号が届きましたので、早速国内外の試合予定を見てみました。今回はまず国内の興味深い対戦カードをご紹介します。
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(9月22日)
寺地拳四朗(BMB)VS矢吹正道(緑)
これは誰もが注目しているカードでしょうね。残念なのは地上波でのテレビ放送がないことです。寺地はこれが9度目の防衛戦になるのですが、井上尚弥や井岡一翔に比べると、世間的な認知度は低いようです。仕方がないので、「YouTube」で観戦します。「BOXING REAL」で生配信されるようですよ。また、WOWOWで後日(9月27日午後9時)放送されることが決まったようです。生中継でないのが残念です。
このカードは、本来なら9月10日に対戦するはずでしたが、例によって新型コロナのおかげで、22日に延期になりました。もう延期はないでしょう。両選手ともコロナに関しては大丈夫のようです。
両選手のプロフィール
寺地拳四朗
18戦全勝10KO 29歳 右ボクサータイプ
身長 165cm リーチ 164cm
2017年5月 ガニガン・ロペスに反手勝ちして、WBC世界ライトフライ級タイトル獲得
2021年4月に、久田哲也に判定勝ちして8度目の防衛に成功
世界戦の戦績 9勝5KO(KO率56%)
矢吹正道 WBC1位
15戦12勝11KO3敗 29歳 右ボクサータイプ
身長165cm リーチは寺地より長いようです
2016年12月に新人王の決勝で中谷潤人に判定負け(ほぼ互角の戦いでした)
2020年7月に佐藤剛を1RKOで倒し、日本ライトフライ級タイトルを獲得
2020年12月に大内淳雅に判定勝ちして、初防衛に成功(これがキャリア唯一の判定勝利)
展開予想
矢吹のKO率はこのクラスではずば抜けていますが、さて寺地をとらえることが出来るでしょうか。いずれにしても結構この試合、かみ合うと思います。
しかし、恐らくは、寺地が序盤からペースを握り、チャンスがあれば、中盤以降に寺地が倒す展開なるでしょうね。矢吹のパンチは当たれば寺地も危険ですが、空転するような気がします。
リーチがやや長いと言われている矢吹が、うまく自分の距離で戦うことが出来れば、展開も少しは変わってくるでしょうが、距離の取り方は、寺地の方が一枚上ですからね。矢吹としては、倒す気で序盤から強引にインファイトに持っていくしかないでしょうね。そうなるとこの試合は盛り上がりますよ。矢吹は当たらなくても、とにかく手数を出すことです。
一発でも当たれば、スリリングな展開になるでしょうね。判定では矢吹に勝利の女神がほほ笑むことはないでしょう。順当なら、大差で寺地の判定勝ちというというのが、大方の予想でしょう。手数でも寺地が圧倒すると思います。