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- 齊藤裕太(花形)VS菊地永太(真正)
日本バンタム級王座決定戦(2018年9月1日)
(出典:日テレG+)
齊藤は、22戦10勝7KO9敗3分け、30歳。日本2位。
ほぼ勝率の五割のひどい戦績ですが、パワーは一級品です。そして、いかにも頑丈そうな顔をしていますね。
赤穂に挑戦したときは、ダウンを奪い優位に試合を勧めながら、終盤に失速し惜しくもTKOでタイトル獲得に失敗しています。 ↓
赤穂亮、大苦戦の末TKOで初防衛成功。しかし世界へは黄信号 VS齊藤裕太
菊地は、30戦21勝8KO5敗4分け、32歳。日本3位。
身長は多分齊藤より10㎝以上高いと思いますが、顔の大きさは半分しかありません。齊藤は顔がでかいですね~。いかにも頑丈そうな、いかつい感じです。
呪われたバンタム
今年1月にチャンピオンの赤穂が体調不良で、試合直前に鈴木悠介との防衛戦をキャンセルし、タイトルを返上しました。
4月の王座決定戦では、今度は鈴木悠介がけがをし、タイトルマッチがキャンセルになっています。
結局、8か月も王座がブランクなっており、「呪われたバンタム」と言われているようですね。
パワーの差が歴然
1ラウンド中盤から齊藤が距離を詰め、菊地の顔面に襲い掛かります。
菊地のパンチもヒットしていますが、いかにも軽い感じで、齊藤の前進を止めることが出来ません。
菊地はパンチにそれほどスピードなく、しかもガードが甘く、齊藤のジャブをまともにもらっています。
2ラウンド中盤に、斎藤の左フックで菊地が大きくバランスを崩します。
ここで、齊藤が一気に連打で菊地を追いつめます。菊地も応戦していますが、パンチにパワーがなく、斎藤の前進を止めることが出来ません。
ラウンド後半は、齊藤の連打がことごとくヒットし、何度も菊地の腰が落ちかけます。
そして、斎藤が菊地をロープにくぎ付けにして連打を浴びせます。
菊地もパンチを打ち返していますが、手を前に出しているだけで、全く威力がなく、斎藤のパワーに押されぱなしです。
最後は、斎藤が3連打をヒットし、菊地が無防備になったところで、レフリーがストップしました。
(左、右、左がきれいにヒットし、無防備になったところでレフリーがストップ)
2RTKO勝ちで、やっと齊藤が念願のタイトルを獲得しました。
菊地のガードの甘さは致命的ですね。齊藤もそれほどパンチにスピードも威力もないと思いますが、あれだけ無防備にパンチを受けたら効いてしまいますね。
それにしても、斎藤の体幹の強さは秀逸です。菊地のパンチが軽いとはいえ、パンチを受けても顔でガードしているのかと思うほど頑丈でした。
結局、両者のパワーの差が勝敗を分けた感じですね。