デビン・ヘイニーが大差判定で統一王座を防衛 VSジョージ・カンボソスは手も足も出ず完敗(4団体統一世界ライト級タイトルマッチ)

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目次

(一番活躍したレフリーの中村さん、出典:WOWOW)

デビン・ヘイニー(アメリカ)ジョージ・カンボソス(オーストラリア)

4団体統一世界ライト級タイトルマッチ(2022年10月16日)

両選手のプロフィール

デビン・ヘイニー(アメリカ)4団体世界ライト級王者

28戦全勝15KO,23歳 オーソドックススタイル

身長 175cm  リーチ 180cm

2019年10月、WBC世界ライト級暫定王座決定戦でサウル・アブドゥラエフに4RTKO勝ちして、暫定王者を獲得(のちに正規王者に昇格)。3度目の防衛戦では、ホルヘ・リナレスに判定勝ちしていますね。2021年12月に4度目の防衛に成功しました。2022年6月、3団体王者のカンボソスと王座統一戦を行い、左手一本で圧勝し、4団体統一王座を獲得しました。

ジョージ・カンボソス(オーストラリア)WBA11位・WBC3位・IBF7位・WBO5位

21戦全勝10KO1敗、29歳   オーソドックススタイル

身長 176cm  リーチ 173cm

2020年11月に、リー・セルビーとIBF世界ライト級挑戦者決定戦で2-1の判定で挑戦権を獲得しました。そして、3団体王者のテオフィモ・ロペスに挑戦し、アッと驚く判定勝ちで、3団体王座を獲得しました。「わしボク」は終盤にダウンを奪ったロペスが完勝したと思いました。世界中を驚かせたアップセットですね。しかし、2022年6月にヘイニーとの王座統一戦では、全くいいところなく判定負け。やはりロペス戦はフロックだったようです。

試合展開

凡戦を予想させる序盤

こんなつまらないダイレクトリマッチを観る方も退屈ですね。カンボソスに万に一つの勝機もありません。一方のヘイニーは、つまらない試合をさせたら世界一ですからね。この試合の唯一の注目点は、レフリーが日本の中村勝彦さんだということぐらいです。

注目はレフリーの中村さん

中村さんを中心に展開を見ていきましょう(冗談です)。

もみ合いからスタートし、ラウンド終盤、カンボソスが攻勢に出ましたが、これが唯一の見せ場でしょう。後はヘイニーの速いワンツー、そして23歳とは思えない老獪なボクシングでカンボソスに何もさせずに、ラウンドを重ねていきます。

スキルの差が歴然

ヘイニーの右の打ち下ろしが、何度もカンボソスの顎をとらえます。カンボソスにダメージがあるはずですが、ヘイニーはそれ以上無理をしません。カンボソスのパンチは空を切るばかりで、恐らくクリーンヒットは一発もなかったのではないでしょうか。スキルの差があまりにもありすぎますね。ヘイニーは左ジャブから右の打ち下ろしで、常に自分の距離をキープし、終始マイペースでボクシングを展開。

試合後半は無駄

後半になっても、カンボソスは攻めあぐねています。ヘイニーはカンボソスに合わせながら、楽に試合を展開しています。見事に退屈なラウンドが続きます。カンボソスはもっとボディを攻めればいいのでしょうが、ヘイニーがそれを許さないのでしょう。ヘイニーのいきなりの右が、カンボソスの顔面をとらえます。

終盤はヘイニーが狙い撃ち

ヘイニーが出すパンチのほとんどがカンボソスをとらえています。もうやりたい放題ですが、ヘイニーは倒しに行きません。無理をしません。この後もう一試合できそうですね。

判定は3-0(119-1019,118-110,118-110)の大差でヘイニーが4団体統一世界ライト級王座を防衛しました。

ヘイニーをマットに沈めるとしたら、やはりジャーボンテイ・デービスかイサック・クルスでしょうね。判定で勝つとしたら、シャクール・・スティーブンソンが一番有力です。ワシル・ロマチェンコは全盛期を過ぎた感じがしますね。しかし、ヘイニーはまだ23歳、これからもスキルをアップさせていくでしょう。厄介です。

 

 

 

 

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