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WBC世界ヘビー級タイトルマッチ(2021年10月9日)
タイソン・フューリー(イギリス)VSデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
2人の最初の対戦は、2018年12月。この時は、最後のダウンで決まった!と思いましたが、フューリーがむっくり起きてきて、しかも反撃したのには、世界中のボクシングファンを仰天させましたね。第二戦は、2020年2月。この試合は、序盤から攻勢に出たフューリーが7RTKOで圧勝しました。
「わしボク」としては、これで決着がついたと思っています。スピード、テクニック、パワーすべてにおいてフューリーが上回っています。さらに、打たれ強さも。
そして、これが一番重要なことですが、ワイルダーは全盛期を過ぎているような気がします。
両選手のプロフィール
タイソン・フューリー(イギリス)WBC世界ヘビー級王者
31戦30勝21KO1分け 33歳
身長 206cm リーチ 216cm 体重 120キロ前後(前回は123.7キロ)
デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)WBC世界ヘビー級1位
44戦42勝41KO1敗1分け 35歳
身長 201cm リーチ 211cm 体重100キロ前後(前回は104.7キロ)
試合経過
どうやらセミファイナルが1試合あるようですね。となるとメインのゴングが鳴るのは、午後1時過ぎでしょうか。
さて、気になる前日計量ですが、フューリーは125.6キロを計測し、前回を1.8キロ上回りました。そして、ワイルダーも107.9キロを計測し、3.2キロ増量し、両選手とも過去最高の体重でタイトル戦に臨みます。前回の体重差は、19キロ、今回は17.7キロ差。フューリーの体重増はほぼ問題ないでしょうが、ワイルダーの増量はあまりいい結果を生まないような気がします。
セミファイナル
WBO米大陸・NABO北米ヘビー級タイトルマッチ
エフェ・アジャグバ(ナイジェリア)VSフランク・サンチェス(キューバ)
アジャグバは、WBC世界ヘビー級8位。サンチェスはWBO世界ヘビー級5位。
この試合の詳細は、別途お伝えします。
面倒くさい入場シーンなんか「わしボク」にはただの無駄でしかありません。さっさと試合を始めてください。
そして、早い回での決着を望みます。
1R)
フューリーは自信満々ですね。
ワイルダーが左をボディに放ちます。ワイルダーは攻撃をボディに集中しています。今回は初回から積極的です。フューリーは様子を見ています。中盤、フューリーが反撃。ワイルダーの攻撃に対して、カウンターを狙っています。終盤に放ったフューリーのワンツーは速いですね。
2R)
はやくもフューリーの反撃が始まりました。ワイルダーはボディ狙いです。しかし、先手で仕掛けるワイルダーに、フューリーは第2戦のような攻勢を獲れません。ワイルダーは序盤から飛ばしています。しかし、クリーンヒットはあまりありません。スピードの差でしょうか。
3R)
フューリーがステップを踏んで、前に出ます。ワイルダーも負けじと応戦します。中盤、スリリングな打ち合いとなり、ワイルダーのパンチがフューリーの顔面をとらえます。ワイルダーが右をワイルドに放っていきます。
そして、残り40秒足らず、ロープに詰めたフューリーの右フックがワイルダーをとらえ、前にかがんだところへ右アッパーがヒットし、ワイルダーがダウン!
立ってきたワイルダーですが、かなり効いています。残り20秒足らずを何とかしのぎ、ゴングに救われました。
4R)
ワイルダーの足に力が入っていませんね。フューリーはとどめの右を狙ってます。強引に攻めたところへ、なんと今度はワイルダーのワンツーがクリーンヒット。何とかしがみついてダウンを逃れようとするフューリーに左が軽く当たって、フューリーがバランスを崩すようにダウンしました。
立っていったフューリーですが、ダメージは結構ありそうです。お互い効いています。ワイルダーが必死で攻めますが、フューリーも何とかしのいで、反撃します。しかし、残り20秒。ワイルダーの右がテンプルにヒットし、フューリーが2度目のダウンを喫しました。ゆっくり立ってきたフューリーですが、かなりダメージがあります。しかし、ここもゴングに救われます。
5R)
超人的な回復力を誇るフューリーですから、残された体力はフューリーの方があるかもしれません。ワイルダーは力を使い果たした感じです。
ワイルダーがワイルドなパンチで、フューリーを追いつめます。しかし、フューリーも左右のパンチをねじり込んできます。ワイルダーは右のストレートを放ちフューリーを追いつめます。
6R)
今度はフューリーが前に出ます。ワイルダーは足ががくがくしている感じです。フューリーがコンパクトなパンチを打ち込みます。しかし、ワイルダーも反撃。お互いどちらかの右が当たれば倒れそうですね。
7R)
お互いワンツーを放ちますが、フューリーの方がやや正確に見えます。もみ合うと体力で勝るフューリーが有利。終盤、コーナーに詰めてフューリーがパンチを打ち込みます。ワイルダーはフラフラですね。
8R)
フューリーが前に出ます。ワイルダーは押されています。フューリーがロープに詰めてパンチをねじ込みます。フューリーのパンチが結構ヒットしていますが、ワイルダーが持ちこたえます。しかしワイルダーはもうフラフラです。ワイルダーは右ストレートだけを狙っています。
9R)
フューリーが前に出てパンチを放ちます。絶体絶命のピンチですが、残り2分のところで、ワイルダーの右がヒット!フューリーの動きが止まります。しかし、ワイルダーもあと一発が出ない。そして、フューリーの左ジャブが的確にヒットし、ワイルダーがロープに詰まります。ワイルダーの右に威力がなくなってきましたね。とにかくものすごい試合です。
10R)
まさか10ラウンドまで、来るとは驚きです。フューリーのワンツーがワイルダーをとらえます。ラウンド中盤、リング中央でもみ合ったところへ、フューリーの右フックがワイルダーのテンプルにヒットし、ワイルダーが2度目のダウン!これは終わったか~
しかし、ワイルダーは立ってきました。まだ1分あります。しかし、フューリーも疲れています。ラウンド終盤にワイルダーの左右のパンチがフューリーをとらえます。
11R)
フューリーが体格差を生かして押し込みます。そして、パンチを放ってワイルダーをコーナーに詰めて、会心の右フックがワイルダーをとらえ、ワイルダーは棒切れのようにダウン。ここで、レフリーが試合を止めました。
11ラウンド、フューリーがTKOで防衛に成功しました。それにしてもすごい試合でした。間違いなく年間最高試合になるでしょう。フューリーの回復力もすごいですが、ワイルダーも打たれ強いですね。わずかに芯を外しているのでしょう。それと右ストレートの威力は、相当なものですね。もう少し攻撃に幅があれば、第四戦でまさかのKOも…。