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デビッド・レミュー(カナダ)VSグレン・タピア(イギリス)
NABO北米ミドル級王座決定戦(2016年5月8日)
(出典:WOWOW)
ゲンナディ・ゴロフキンに完敗したレミューの再起戦です。
レミューは37戦34勝31KO3敗、27歳。身長は175㎝です。
グレン・タピアは25戦23勝15KO2敗、25歳。身長は180㎝あります。
浜田さんはこの1戦「レミューの一発かタピアの連打か」と評しています。
しかし、試合が始まってみると実力差は明白でした。
レミューが前に出てプレッシャーをかけ、タピアはサーくリングして下がります。
レミューの左ボディブローを皮切りに、パワーでタピアを圧倒します。
タピアはほとんど手が出ません。この試合、早そうです。
2回以降はレミューの独壇場です。特にレミューの左ブローがよく決まります。
ゴロフキンと対戦した時とは別人のようにパワフルで、タピアのガードの隙間を狙い撃ちします。
3回に少し休んだレミューが4回に倒しに来ました。
タピアはもはやなすすべなくロープ―につまり、レミューが得意の左フックから右フックをテンプルにヒットすると、なぎ倒されるようにダウンしました。
一応立ってきましたが、コーナーが上がってきてストップを要請しました。
(左フックが効きました)
(セコンドのストップに不満をあらわにするタピア)
2回にタピアのカウンターを2発、不用意にもらいましたが、あとは完璧なボクシングでした。
サウル・アルバレス(メキシコ)VSアミール・カーン(イギリス)
WBC世界ミドル級タイトルマッチ(2016年5月8日)
(出典:WOWOW)
この試合はSウェルター級のリミットを1ポンドだけオーバーする155ポンド契約で行われます。一応ミドル級のウエイトには違いないですが、これは限りなくSウェルター級のタイトルマッチに近いですね。
しかもカーンはWBCウェルター級の1位です。
私は個人的には、この試合をミドル級のタイトルマッチとは認められないですね。
浜田さん「勝負は中盤でしょう!」
(1ラウンド)
カーンの左ジャブから速い右ストレート軽くヒットがします。
カーンは予想以上に懐深いですね。リーチが長い。
カネロはじわじわ前に出ますが、カーンは速い動きでかわします。カーンの調子はよさそうです。
(2ラウンド)
カネロがプレッシャー強めます。しかし、カーンも速いワンツーで対抗、カネロの打ち終わりを狙っています。
カーンの動きがが速くてカネロのパンチが当たりません。しかもカーンは体力負けしていません。
(3ラウンド)
相変わらずネロのパンチが空を切るシーンが目立ちます。
カーンの足が速いので、カネロのパンチが届きません。
カネロがプレッシャーをかけますが、パンチは空を切ります。
カーンも手数はジャブとワンツーだけで手数は多くありません。
(4ラウンド)
まだカネロのジャブが届きません。
カネロがプレッシャー、しをかけますが、距離を支配しているのはカーンです。
うち終わりにうまくワンツーで対抗し、ペースを譲りません。
(5ラウンド)
カネロはボディを狙いだします。
ボディへのパンチは少しずつ当たり出しますが、顔面へのパンチは届きません。空を切るシーンが目立ちます。
なんだか、メイウェザーと対戦した時のカネロを思い出しますね。
距離は相変わらずカーンが支配していますが、手数は少なく危険なコンビネーションは決して打ちません。
(6ラウンド)
この回初めてカネロの返しの左がヒットしました。ようやく当たり出したか?
しかしカネロ大苦戦ですね。ここまでポイントはほとんどカーンが取っていますよ。
少し動きの止まったカーンですが、速いワンツーを返応戦します。しかし、カネロの左ジャブも当たり出し、少しずつ距離を詰めてきてます。
そして、残り30秒、突然終焉がやってきました。
カネロの右ストレート1発!これは強烈です!「ばったり」とカーンが大の字に倒れました。
これは立てないでしょう。
(狙いすました右ストレートがジャストミート)
(ダウンした時に完全に意識が飛んで、大の字でのまましばらく動けませんでした)
いや~浜田さんの予想通り、中盤で決まりましたね。
パンチがあれば、12ラウンド、いつかはチャンスが来るんですね。カーンも大健闘しましたが、あの右をもらってはカーンでなくても立てないでしょう。