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(出典:WOWOW)
タイソン・フューリー(イギリス)VSデリック・チゾラ(イギリス)
WBC世界ヘビー級タイトルマッチ(2022年12月3日)
両選手のプロフィール
タイソン・フューリー(イギリス)WBC世界ヘビー級王者
33戦32勝23KO1分け、34歳 オーソドックススタイル
身長 206cm リーチ 216cm 体重 121.8キロ
2015年11月、ウラジミール・クリチコに判定勝ちして4団体統一王座を獲得しましたが、その後病気でタイトルを返上し、3年間のブランクを作りました。2018年に復帰し、12月にWBC王者のワイルダーに挑戦しましたが、引き分けで王座獲得に失敗。しかし、2020年の再戦でTKO勝ちしタイトルを獲得し、3度目の対戦でもKO勝ちで初防衛に成功しました。2022年4月に暫定王者のディリアン・ホワイトと統一戦を行い、6RTKO勝ちで2度目の防衛に成功。しかし、その後引退を表明しましたがすぐに撤回し、デリック・チゾラと3度目の対戦を行うことになりました。
デリック・チゾラ(イギリス)WBC13位
45戦33勝23KO12敗、38歳 オーソドックススタイル
身長 187cm リーチ 188cm 体重 118.2キロ
2011年にタイソン・フューリーと対戦し、判定で敗れ初黒星を喫しました。その後ロバート・へレニウス、ビタリ・クリチコに連敗し、さらに、リング外での失態でライセンスを停止されブランクを作ります。2012年7月に復帰し、デビット・ヘイに5RTKO負け。2014年11月に行われたフューリーと2度目の対戦も10RTKO負け。2020年10月にはウシクにも判定負け、2021年5月にはジョセフ・パーカーにも判定負け、再戦も判定負け。2022年7月にクブラト・ブレフに判定勝ちして、WBAインターナショナルタイトルを獲得し、フューリーとの3度目の対戦のチャンスをつかみました。
展開予想
ポンコツのチゾラがまだ世界ランクに入っているのが不思議ですし、何よりもまだ現役で戦っているのが不思議です。今度はフューリーに殺さるかもしれませんね。1ラウンド終了、棄権すれば、生きてリングを降りることが出来ると思います。
ちなみにオッズは14対1です。「わしボク」のオッズなら1億対1ですね。
試合展開
フューリーは相変わらずデカいですね。身長差約20cmですから、これだけでもフューリーに圧倒的なアドバンテージがあります。
序盤からチゾラが積極的に攻める
チゾラが積極的に打って出ます。フューリーの右アッパーでチゾラの動きが止まりました。2ラウンドの終盤、フューリーの右アッパーから打ち下ろしで、チゾラをロープに詰めます。かなり効いているような気がしますが、フューリーも深追いはしません。
3ラウンドからフューリーが前に出る
下がるチゾラに対して、フューリーが効果的なパンチをヒットします。チゾラも捨て身のパンチを返しますが、苦しい展開は変わりません。しかし、チゾラは打たれ強いですね。フューリーのパンチが手打ちで、いつもより軽い感じがするのが気になります。
フューリーのパンチにスピードがない
中盤はフューリーのアッパー、右の打ち下ろしが結構ヒットしてるのですが、致命的なダメージを与えることが出来ません。おそらくいつもほど、パンチにスピードがないからかもしれません。パンチにキレがないですね。クリンチも多いし、このまま、最後まで倒せないかもしれません。
しぶといチゾラを持て余す
チゾラはボディワークで微妙にパンチを殺しているのでしょうね。8ラウンド終盤のパンチなんか、倒れてもおかしくないパンチでしたが、大きくバランスを崩しただけで、次のラウンドはまた、元気に前に出てきます。
10ラウンド終盤、レフリーが試合をストップ
やはりこれだけ打たれたら、チゾラのダメージの蓄積も相当なものです。9ラウンド終了で止められるかなと思いましたが、試合続行。しかし、その後もフューリーのパンチを浴び、ずっとチゾラの様子をうかがっていたレフリーが、ついに試合を止めました。
10ラウンドTKO勝ちで、フューリーがタイトルを防衛しました。
フューリー、さえない試合でしたね。拳を痛めたのかもしれません。