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テリー・フラナガン(イギリス)VSピーター・ぺトロフ(ロシア)
WBO世界ライト級タイトルマッチ(2017年4月8日)
(出典:WOWOW)
テリー・フラナガンはまさに典型的なイギリス人ボクサーですね。
がっしりした体幹でそこそこ手数が多いけど、際立ったテクニックもパンチ力もない。
でも、手堅いボクシングを展開し、きっちりポイントを拾ってなんとなく勝ってしまう、ホントにつまらないボクサーです。
32戦全勝13KO、長身(176㎝)でがっちりしたサウスポーです。
ピーター・ぺトロフは44戦38勝19KO4敗2分け、WBO2位です。
自分の距離を保ち、手堅いボクシングをするフラナガン
フラナガンは右ジャブで自分の距離をキープし、軽いワンツーでポイントを取っていくタイプです。
一方のぺトロフは中に入らないと自分のボクシングが出来ません。
前に出て、プレッシャーを強めますが、長身のサウスポー、フラナガンはかなり懐が深く、なかなか距離を詰められません。
しかし、フラナガンもそれほど防御勘がいいわけではありません。
ぺトロフのいきなりの右ストレートを被弾したりしますが、すぐにクリンチでそれ以上の攻撃を許しません。
(フラナガンも防御勘はそれほどいいことはありません。不用意に右を被弾します)
右ジャブで自分の距離を保ち、軽いワンツーをヒットし、接近されたらクリンチで逃げる。フラナガンのボクシングはたったこれだけです。
ほとんど同じようなラウンドが延々と
中盤は、フラナガンも序盤ほど自分の距離を保つことが出来なくなってきます。
ぺトロフのプレッシャーが徐々強くなってきます。
しかし、詰められたらクリンチで逃げ、自分の距離で戦っているときは、右ジャブをついて、軽~いワンツー。決して体制を崩すような強い打ち方はしません。
とにかく手堅いボクシングをキープし、危険なカウンターをもらうことはありません。
録画で見てたら、思わず早回ししたくなります。
決して器用なボクサーではありませんが、体格とサウスポーである強みを生かし、ポイントだけはしっかり拾っていきます。
たまに打つ左ボディのカウンターが結構ヒットし、ぺトロフもこのパンチで10ラウンド以降は明らかに失速します。
後半のラウンドの半分は、クリンチしている場面だったような気がします。
(接近されたらクリンチ、自分の距離になったら、軽~いパンチをヒット)
私は6ポイント差でしたが、公式ジャッジは3-0(116-112、120-108、118-110)ながら、かなりばらつきがありました。
とにかく、こんな奴をいつまでもチャンピオンにしておいてはいけません。
なるべく早く、マイキー・ガルシアと対戦し、ボコボコにされて、さっさと引退してほしいですね。