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WBA世界フェザー級タイトルマッチ(2025年3月16日)
ニック・ボール(イギリス)VS TJ・ドヘニー(アイルランド)
両選手のプロフィール
ニック・ボール(イギリス)WBA王者
22戦21勝12KO1分け、28歳 オーソドックス
身長 157センチ リーチ 165センチ
2022年4月にWBCシルバー王座を獲得し、3度防衛。2023年11月にアイザック・ドグボエに判定勝ちして、WBCフェザー級タイトル挑戦権を獲得しましたが、王者レイ・バルガスと引き分け王座獲得に失敗しました。2024年6月にレイモンド・フォードからWBA王座を獲得し、初防衛に成功しています。井上尚弥の対戦候補にも名前が挙がっていますね。
TJ・ドヘニー(オーストラリア)WBA7位
31戦26戦21KO5敗、38歳 サウスポー
身長 166センチ リーチ 173センチ
2018年8月、IBF世界S・バンタム級王者岩佐亮佑に挑戦し、判定勝利でタイトルを獲得しました。2019年4月にWBA王者のダニエル・ローマンと王座統一戦を行い、判定で敗れ王座から陥落し、2021年8月にWBA世界フェザー級暫定王座決定戦で判定負けし、2階級制覇に失敗しました。さらに2023年3月にはサム・グッドマンに判定負けを喫して世界ランク脱落。しかし2023年6月、期待のホープ中嶋一輝に4RTKO勝ちし、井上尚弥のスパーリングパートナーをあっさり1RTKOで葬り、世界ランカーに再浮上しました。2024年9月にサム・グッドマンのリザーブ選手として、井上尚弥に挑戦しましたが、7RTKOでタイトル獲得に失敗。
展開予想
「わしボク」は無理を承知で、ドヘニーに是非とも勝ってほしいと思っています。しかし、客観的に見て、再起戦でいきなり階級を上げての世界挑戦は無謀ですし、今が全盛期のボールに対して、峠を過ぎた感のあるドヘニーでは、勝てる要素が見当たりません。
3ラウンドまでに相打ち覚悟で倒しに行かないと、勝てないでしょうね。全エネルギーを使い切ることです。ダメなら、ギブアップでいいとしましょう。普通にボクシングをするなら、判定なら大差、後半に倒されるかもしれません。とにかくドヘニーの一発パンチに期待しましょう!
試合展開
ドヘニーは2回目の計量で何とかクリアーしたようです。
リング上では笑顔を浮かべ、非常にリラックスしていますね。
前半戦
初回からドヘニーが積極的に攻めますが、1ラウンド終了時にドヘニーが転倒し、何やら足を引きずっています。よく見ると、ボールが離れ際に蹴っていますよ。これは反則でしょう!
2ラウンドからボールが前に出て、ドヘニーは下がりながらカウンターを狙います。ドヘニーは足の踏ん張りがきかないような感じですね。ドヘニー、劣勢のまま前半が終了しました。
後半戦
何となくドヘニーは右手を痛めているような感じがします。力が入っていないように見えます。9ラウンドに投げ飛ばしたボールは1点減点されました。投げ飛ばしは2度目ですからね。しかし、このラウンドはボールの攻撃にさらされピンチに陥りました。
10ラウンドもボールが一方的に攻め、ドヘニーは終始防戦一方に追い詰められます。いつストップされてもいい状況ですね。
やはり、ここでギブアップです。ボールの10ラウンド終了TKO勝ちで、タイトルを防衛しました。
さすがにドヘニーもこれで引退でしょね。「わしボク」は好きな選手でしたから残念です。ボールはフィジカルが強いだけで、特に面白みのないボクサーでしたね。こいつが引退したらええねん。