ヒルベルト・ラミレスが小競り合いを制し王座統一 VSクリス・ビラム・スミス(WBA・WBO世界クルーザー級王座統一戦)セミファイナルのウィリアム・セペダは強打不発の塩試合

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目次

WBA・WBO世界クルーザー級王座統一戦(2024年11月16日)

ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)VSクリス・ビラム・スミス(イギリス)

両選手のプロフィール

ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)WBA王者

46戦45勝30KO1敗、33歳 サウスポー

身長 189cm  リーチ 191cm

2016年にアルツール・アルバハムに判定勝ちして、WBO世界S・ミドル級タイトルを獲得しました。5度防衛後、2019年4月、ライトヘビー級の試運転で、トミー・カーペンシーにTKO勝ちし、WBO世界S・ミドル級の王座を返上しました。2022年6月、ドミニク・ボーゼルに4RTKO勝ちして、WBAライトヘビー級タイトルの挑戦権を獲得しました。しかし、2022年11月にドミトリー・ビボルに挑戦し、何もできずに大差の判定で王座獲得に失敗。それでもめげずにまた階級を上げて、2024年3月にWBAクルーザー級タイトルを獲得しました。

クリス・ビラム・スミス(イギリス)WBO王者

21戦20勝13KO1敗、34歳 オーソドックス

身長 191センチ  リーチ 191センチ オーソドックス

地域タイトルのコレクターは、イギリスの選手で多いパターンですが、スミスも例外ではなく2019年~2022年まで様々な地域タイトルをコレクトしています。そして、2023年5月にローレンス・オコリーに判定勝ちして、WBOクルーザー級タイトルを獲得しました。2度の防衛に成功していますが、世界的には全く無名ですね。

試合展開

やや全盛期をすぎた感じのラミレスと、キャリアの後半はほとんどKO勝ちのないスミス。凡戦は間違いないでしょうね。

序盤から接近して小競り合いが続き、コンパクトに的確なパンチをヒットしたラミレスが、試合を制しました。特に後半はラミレスのペースでしたが、予想通り盛り上がりに欠ける凡戦でした。

試合後の顔を見れば勝者は明らかでした。痛々しい顔したスミスに対して、ほとんど傷のないラミレス。判定は3-0(116-112,116-112、116-113)でラミレスが王座を統一しました。クルーザー級はレベルが低いですね。

これを見るなら、アンダーカードのウィリアム・セペダVSテビン・ファーマーの方が断然面白いと思いますよ。

ウィリアム・セペダ(メキシコ)WBAライト級1位・WBC1位・IBF1位・WBO1位

30戦全勝26KO、28歳 サウスポー

身長 175センチ  リーチ 178センチ

2021年7月に王座決定戦でWBA米大陸ライト級王座を獲得し、2度の防衛に成功しています。2022年10月に元WBCライト級暫定王者のジョセフ・ディアスに判定勝ちしました。その後も2連続KO勝ちと全勝街道を突っ走ています。2024年3月に、マキシ・ヒューズとIBFライト級挑戦者決定戦を行い、4RTKO勝ちで挑戦権を獲得しています。2024年7月には世界ランカー対決でジョバンニ・カブレラに3RKO勝ちと、圧倒的な強さで世界戦を待っています。

テビン・ファーマー(アメリカ)元IBF・Sフェザー級王者

41戦34勝8KO5敗1分け1NC、34歳 サウスポー

昨年12月に尾川堅一と王座決定戦を行い、判定で敗れたものの、その後、尾川がドーピング検査で禁止薬物が検出され、無効試合となっています。2018年8月にビリー・ディブに判定勝ちして、IBF・S・フェザー級タイトルを獲得しました。4度防衛後、2020年1月にジョセフ・ディアスに敗れて王座陥落。2024年7月にレイモンド・ムラタナに判定で敗れてからの再起戦です。

試合展開

どうしたの?セペダ、と言いたくなるほどひどい試合でした。ファーマーのボディワークとクリンチに阻まれ、セペタの強打は的確性を欠いています。そして、4ラウンドにはファーマーの左ストレートでダウンを奪われました。

その後も前に出て攻めるセペダですが、なかなか強打がヒットしません。何とか終盤に手数で圧倒しますが、倒しきれませんでした。

判定は2-1(95-94,94-95、95-94)ときわどいスプリットデシジョンで、辛うじて勝利を獲得し、全勝を維持しましたが、サウスポーに対して不安を感じさせる塩試合でした。とにかく評価を大きく下げたことは否めません。

 

 

 

 

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