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カニサレスが直前になってタイへ渡航できなくなり、WBAはカニサレスを休養王者ということにして、急遽ピンチヒッターとして、ジュニオール・サラテと王座決定戦を行うことになったようです。何とも納得のいかない決定ですね。
WBC世界ライトフライ級王座決定戦
ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)VSジュニオール・サラテ(アルゼンチン)
両選手のプロフィール
ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)WBCミニマム級1位
29戦28勝11KO1敗、35歳 オーソドックス
身長 155cm リーチ 155cm
2014年10月にWBAミニマム級暫定王座を獲得し、何と2024年9月までの10年間(途中で正規王座に昇格)で16度の防衛に成功しました。しかし、2024年11月にオスカー・コラーゾにTKO負けして、初黒星を喫するとともに長期政権に終止符を打ちました。
ジュニオール・サラテ(アルゼンチン)WBC3位
31戦26勝6KO5敗、36歳 オーソドックス
中南米を中心に地域タイトルを収集し、マイナー団体のIBO世界王座決定戦で1-2の判定で敗れました。その後、2025年8月に、また地域タイトルのWBOラテンアメリカ王座を獲得しました。地域タイトルコレクターですね。
試合展開
身長はサラテの方がやや高いですね。前に出るのはフレッシュマート、サラテは下がりながら距離を取ります。早くも凡戦の予感がしますね。
3ラウンドあたりから、フレッシュマートがプレッシャーを強めました。サラテも応戦しますが、お互い有効打はほとんどありません。しかも5ラウンド途中から配信が途切れてしまう始末。まあ、戦況は大きく変わっていませんでしたのが幸いです。(これは皮肉です)
後半になって、サラテの足が止まり、もみ合いが多くなりました。お互い有効打がないのは、決してディフェンスが上手いわけではなく、距離感がつかめていないのと、当て勘が悪いためだと思います。終盤になってサラテの手数が増えてきましたが、ほとんど空を切り、威力も感じられません。結局もみ合い。
チャンピオンシップラウンド(11~12)は、フレッシュマートがポイントをゲットしましたね。
判定は5-0(117-113,116-112,116-112,116-112、116-112)でノックアウト・CPフレッシュマートが王座を獲得しました。ジャッジが5人もいました。
(参考)
カルロス・カニサレス(ベネズエラ)WBC休養王者
32戦28勝20KO3敗1分け、32歳 オーソドックス
身長 160センチ リーチ 164センチ
2018年に小西伶弥とWBA王座決定戦を行い、判定でタイトルを獲得し2度防衛に成功しましたが、2021年5月にエステバン・ベルムデスにプロ初の6RTKO負けで王座陥落。その後4連勝で挑戦権を獲得し、2024年1月にWBA・WBC王者の拳四朗に挑戦しましたが、判定で王座獲得に失敗。2024年12月にベッチマニー・ゴーキャットジムとWBC王座決定戦を行い判定で敗れましたが、2025年8月に再戦でKO勝ちし王座を獲得しました。

