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高橋拓磨(ワールドスポーツ)VSレオナルド・ドロニオ(フィリピン)
65キロ契約6回戦(2020年1月18日)
高橋は、4戦全勝4KO、26歳。WBO・APウェルター級8位。
高校4冠のアマチュアエリート。そして、これまでパーフェクトレコードをキープしている、中量級期待のホープです。今日は、S・ライト級のリミットより1.5キロ重い契約ウエイトで戦います。
ドロニオは、37戦17戦11KO17敗3分け、31歳。フィリピンS・ライト級9位。
試合経過)
1R)なんと、高橋が2度ダウン
ドロニオは、なかなかパワーのありそうな体つきをしていますね。身長はやや高橋の方が高いようです。高橋が積極的に上下にパンチを放ちます。ドロニオも重そうな左ボディで応戦します。
ラウンド中盤、ややパンチにキレが感じられない、高橋の大振りの右に合わせて、ドロニオのシャープな右フックが、カウンター気味に高橋の顎をとらえ、なんと高橋がダウンを奪われました。
ゆっくり立ち上がった高橋ですが、かなり効いている感じですね。まだ1分以上あります。ドロニオが猛然と襲い掛かります。
何とか持ちこたえていた高橋ですが、残り22秒、ドロニオの右の打ち下ろしが、高橋のテンプルをとらえ、前のめりに崩れ落ちます。高橋2度目のダウンです。これは立てないかもしれませんね。
辛うじて立ってきた高橋。残り9秒です。ここは、辛うじてゴングに救われました。
2R)ダウンで目が覚めた高橋
苦しい立ち上がりとなった高橋。左ジャブを突いて、距離をとり、ダメージの回復を図ります。パンチのキレはドロニオの方がありますね。ドロニオが大きな右を放ってきますが、これはヒットしません。
1分過ぎから、高橋が左右のパンチを放って、攻勢に出ます。ラウンド後半には、高橋の動きにようやくリズムが出てきました。パンチのキレも戻ってきたようです。 高橋はダウンで目が覚めたのか、ようやく本来の動きが出てきたようです。 一方のドロニオは、やや動きが鈍くなってきた感じですね。右のパンチもキレがなくなってきました。
3R)最後は破壊力の差で倒す
開始早々、高橋の右フックから返しの左ストレートで、ドロニオが大きく体勢を崩します。そして、高橋の追撃を逃れるように、ロープ際でしゃがみ込みます。
高橋がダウンを奪い返しました。まだ、時間はたっぷりあります。しかし、高橋が不用意に攻め込み、ドロニオの右ストレートのカウンターをまともにもらいます。そして、さらにドロニオの左フックで、また高橋がピンチに陥ります。
何とかクリンチで、追撃を阻みますが、かなり効いています。そして、ドロニオがボディ攻撃で高橋を追いつめますが、顔面のガードがガラ空きになり、そこへ高橋の左フックがヒットし、ドロニオがまた大きく体勢を崩します。
ラウンド中盤は、お互いのパンチがヒットするスリリングな打ち合いになります。そして、高橋の左目がカットし、出血。高橋はまた、苦しい展開になってきました。しかし、ドロニオもかなりダメージがン残っていますね。足元がやや怪しいですよ。
2分過ぎ、高橋がロープに詰めて連打を浴びせると、ドロニオがコーナーでしゃがみ込むようにしてダウン。ここで、レフフリーが試合をストップしました。
最後は、パンチ力の差がものを言いましたね。わずか3ラウンドでしたが、堪能しました。「わしボク」はやっぱり、こういう派手なボクシングが一番好きですね。
高橋は、これで5戦全勝オールノックアウトのパーフェクトレコードをキープしました。しかし、このままのボクシングでは、先行き、かなり不安が残りますね。