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アーセン・グーラミリアン(フランス)VSケイン・ワッツ(オーストラリア)
WBA世界クルーザー級タイトルマッチ(2019年11月15日)
グーラミリアンは、24戦全勝16KO、32歳。186cm。
WBAのスーパーチャンピオンです。
ワッツは、24戦21勝13KO3敗。WBA11位。37歳。186cm。
試合経過)
1R)早くも力の差が歴然
グーラミリアンが左ジャブを突いて、前に出ます。隙のない柔らかいフォームをしてますね。ワッツはグーラミリアンの前進を止めようと、思い切った右を放ちますが、チャンピオンは軽くステップバックしてこれをかわします。
早くも力の差が歴然としている感じがします。ワッツは世界ランカーとは思えない、どんくさいフットワークをしていますね。本来はファイターなのかもしれません。
2R)一方的な展開に
グーラミリアンがテンポアップしてきました。ワッツが苦し紛れに右を振ってきますが、しっかりガードしています。
ラウンド中盤、グーラミリアンの左フックで、ワッツが大きく対戦を崩します。すかさず、チャンピオンが連打を畳みかけます。ワッツはもうクリンチする以外、なすすべがありません。
ラウンド中盤、グーラミリアンがワッツをロープに詰めて連打を畳みかけます。ワッツも必死にパンチを返しますが、グーラミリアンはお構いなしにパンチをパンチを打ち込みます。馬力が違いますね。
3R)ワッツが必死に挽回を図るが
ワッツが何とか劣勢を挽回しようと、前に出てきました。グーラミリアンは冷静にこれを捌きます。そして、じわじわとワッツを追いつめます。
ワッツも必死に応戦しますが、ラウンド後半、グーラミリアンの右フックで足をばたつかせます。そこからは、グーラミリアンの怒涛のラッシュ。ワッツはコーナーに詰まって腰を落としかけますが、ワッツも大振りのパンチを振り回して踏ん張ります。グーラミリアンもここは無理をしません。
4R)グーラミリアンの強烈なボディブロー
グーラミリアンは少し休んでいるのか、左ジャブを突いて前に出るものの、それ以上の攻撃はしません。
しかし、ラウンド開始1分ぐらいのところで、右のフェイントから強烈な左フックをがワッツのボディに叩き込み、ワッツは腹を押さえながら、しゃがみ込むようにダウンしました。
カウント途中で、コーナーからタオルが投入され、レフリーが試合をストップしましたが、すでにテンカウントしていたようです。グーラミリアンがKO勝ちで初防衛に成功しました。
グーラミリアンは、パンチがコンパクトで隙のないボクシングをします。ライトヘビー級とヘビー級に挟まれて、ややレベルの低い感じがしますが、それにしても、オレクサンダー・ウシクが抜けたクルーザー級では、最強かもしれませんね。