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リー・セルビー(イギリス)VSリッキー・バーンズ(イギリス)

ライト級12回戦(2019年10月26日)
セルビーは、29戦27勝9KO2敗、32歳。IBF4位、WBO5位。174㎝。
元IBF世界フェザー級チャンピオン。このタイトルは、ジョシュ・ウォーリントンに奪われてます。ライト級転向第2戦です。
バーンズは、51戦43勝16KO7敗1分け、36歳。WBO13位。178㎝。
元3階級制覇王者です。この試合で、世界戦線再浮上を狙います。
試合経過)

前に出るのはバーンズ、スピードはセルビー
バーンズが積極的に前に出ます。気のせいか、見た目は背の低いセルビーの方が大きく見えます。セルビーは下がりながら、スピードのある左ジャブを放ちます。2ラウンド中盤には、セルビーの左フックがカウンター気味にヒットしました。
パワーで勝るバーンズは、プッシャーをかけながら前に出ますが、手数ではセルビーの方が上です。ただ見映えはよくないでしょうね。
セルビーがフットワークを使ってペースをつかむ
手数で上回るセルビーが、フットワークを使って、ペースをつかみます。バーンズは前に出るものの、手数が少なく、クリーンヒットもほとんどありません。
5ラウンドに入ると、バーンズの動きが激しくなります。しかし、セルビーも速いフットワークでカウンターをヒットします。セルビーはボディワークも巧みで、クリーンヒットを許しません。バーンズはなかなかセルビーを捕まえることが出来ません。6ラウンド中盤に、セルビーの左フックのカウンターがバーンズの首筋をとらえました。
少しずつセルビーのフットワークが止まる
後半になると、さすがにセルビーのフットワークもやや失速気味で、バーンズの攻勢に、足が止まるシーンが増えてきました。ただ、ボディワークとクリンチで、バーンズのパンチをうまく外しています。
9ラウンドあたりから、もみ合うシーンが増えてきます。下がるセルビーも時折足を止めて迎え撃ちますが、すぐにもみ合いになります。バーンズも積極的にパンチを放ちますが、やや体が前に流れて、効果的なヒットが奪えません。10ラウンド中盤には、セルビーのカウンター気味のワンツーがヒットし、バーンズが下がります。
終盤はもみ合い
終盤は足を止めて、リング中央でお互いもみ合いながら、一進一退の打ち合いになります。最終ラウンドは、バーンズが思い切りパンチを振って、セルビーを追いつめます。しかし、すぐにもみ合いに。セルビーはかなり失速してきましたね。バーンズが必死にパンチを放ち、セルビーはクリンチに逃げます。そして、残り13秒、バーンズの右フックがセルビーをとらえ、バランスを崩します。バーンズ、今日一のパンチでしたね。
判定は、2-0(115-115、116-112、116-113)でセルビーが生き残りました。