久保隼、TKO負けで世界タイトル獲得失敗 VSシュー・ツァン(WBA世界フェザー級タイトルマッチ)

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シュー・ツァン(中国)VS久保隼(真正)

(出典:WOWOW)

WBA世界フェザー級タイトルマッチ(2019年5月26日) IN中国

シューは、18戦16勝2KO2敗、25歳。

ニックネームは「モンスター」ですが、わずか2KO、KO率11%の数字があらわす通り、パンチ力は全くないですね。世界タイトルを獲得した試合も、明確に勝ったという感じはしませんでした。

久保は、14戦13勝9KO1敗、29歳のサウスポー。WBA10位。

元WBA世界S・バンタム級チャンピオン。5月の日本人の世界戦では、別格の井上を除いては、一番勝つ可能性が高いボクサーだと思います。

シューが手数で圧倒

長身選手同士の対戦です。シューが前に出て、少しずつ手数を増やしていきます。久保は左のカウンターを狙っているようですが、ややスピードとキレがありません。

2ラウンドに入ると、シューの手数がさらに増えてきました。久保も左ボディを返しますが、ややパワー不足ですね。むしろシューの右ストレートの方が威力がありそうです。回を追うごとに、シューが手数で圧倒してきます。シューは、サウスポーを全く苦にしていないようですね。左フックから右ストレートをガンガン打ち込んできます。久保は真正面に立ちすぎて、狙い撃ちされています。それと、この日の久保はあまりにも精彩を欠いています。

別人のようにパワフルなシュー

5ラウンドは、シューがかなりパンチを強めに打っていました。右ストレートで再三、久保の顔がはね上がります。そして、残り30秒弱のところで、シューの力強い左右の連打を浴び、左フックが久保の顎を打ち抜くと、久保は崩れ落ちるようにダウン。何とか立ってきた久保が必死に応戦し、ゴングに救われます。

(なかなか力強い左フックでした)

しかし、6ラウンドに入ると、シューが自信満々に左右のパンチを放ってきます。久保も応戦しますが、パンチに力がありません。そして、シューが連打を畳みかけたところで、レフリーは試合をストップしました。

世界タイトルを獲った時のシューに比べると、この日は別人のようにパワフルでしたね。それに比べ、久保は出来が悪すぎました。おそらく調整の失敗でしょう。シューがパワーアップしたかどうかは、次の防衛戦ではっきりすると思います。

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