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伊藤雅雪(横浜光)VSジャメル・へリング(アメリカ)
WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ(2019年5月25日)IN フロリダ
伊藤は、27戦25勝13KO1敗1分け、28歳。
アメリカでタイトルを獲得し、日本で初防衛に成功。再びアメリカで2度目の防衛戦に挑みます。
へリングは、21戦19勝10KO2敗。33歳のサウスポー。WBO9位。
長身のサウスポー。ランキングは9位ですが、意外とやり難い相手かもしれません。
試合経過)
アンダーカードに、江藤光喜が先に登場するはずです。WBO世界S・フライ級挑戦者決定戦をかけて、ジェイビエール・シントロンと対戦します。
一旦、江藤が1RKO勝ちとなったんですが、江藤の頭が先に当たったとして、この試合はなんと無効試合(ノーコンテスト)となりました。
セミファイナルのホセ・ペドラサVSアントニオ・ロサダの試合が終わりました。この試合の詳細は別途、ご紹介したいと思います。さあ、いよいよ、伊藤の登場です。
1R)
へリング、見た目はかなり強そうですね。やはり伊藤の右は遠いです。へリングの左右のパンチは長いですよ。これはかなり手強そうです。
2R)
へリングは伊藤の打ち終わりを狙っていますので、なかなか伊藤も容易に打って出ることが出来ません。この回は少し伊藤も手数が増えてきました。伊藤の右は軽くヒット。へリングの右ジャブが邪魔ですね。
3R)
なかなか距離を詰めるのが難しですね。前にでる伊藤ですが、なかなか手が出ません。これは厳しい戦いになりそうです。伊藤の得意の右がまだ、距離が合っていません。
4R)
伊藤は相討ち覚悟でいかなと勝てないですよ。へリングの手数が増えてきました。右ジャブが長くて速い。伊藤のいきなりの右はいずれも空を切ります。もっとコンビネーションがほしいですね。
5R)
これは、負けましたね。伊藤のワンツーも右が当たりません。へリングの左がクリーヒット。距離を支配しているのは、相変わらずへリングです。へリングの右ジャブから左ストレートのダブルがヒット。
6R)
今日の伊藤はとにかく手数が少ないですね。へリングの長いジャブに阻まれています。この回は、へリングも先に手を出すようになってきました。伊藤の右ストレートがやっとヒットしました。
7R)
伊藤はそろそろ、強引に打って出て、倒さないと勝てないでしょう。少しずつ伊藤の右の距離が合ってきた感じがします。序盤に比べるとやや距離が詰まってきました。
8R)
伊藤が頭をつけて接近戦に持ち込んでいます。へリングはこの距離はどうやら嫌いのようです。やっと伊藤らしいボクシングになってきましたね。しかし、へリングも長い腕で伊藤の攻撃を阻止します。
9R)
へリングにやや疲れが見え始めましたが、伊藤もなかなか手が出ません。いきなりの右だけでは、へリングを崩すことはできません。それとまた、へリングの距離になってきました。へリングは右ジャブで逃げ切ろうとしていますね。
10R)
5ポイントぐらいは、負けているでしょう。伊藤は右から返しの左がほしいですね。伊藤はプレッシャーをかけますが、手数が少ない。へリングは距離をとって、逃げ切ろうとしています。
11R)
へリングは、長い右ジャブで距離をとり、伊藤に隙を与えません。アメリカでは、前に出てもポイントにつながりません。右ジャブでへリングが着実にポイントを拾っているでしょう。
12R)
伊藤に連打をさせないへリングのうまさが、試合を制しましたね。やはり、距離の長さが、伊藤に大きく立ちはだかりました。
試合は判定に。集計に時間がかかっています。「わしボク」は伊藤の完敗だと思います。
判定は、3-0(116-112、118-110118-110)で伊藤が防衛に失敗しました。
伊藤は、思わぬ伏兵にやられましたね。へリングはうまいボクサーですが、強くはないですよ。