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ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)VSウーゴ・ルイス(メキシコ)
WBA世界S・フェザー級タイトルマッチ(2019年2月9日)
デービスは、20戦全勝19KO、24歳。
フロイド・メィウエザーの秘蔵っ子として有名です。しかし、この男、悪童エイドリアン・ブローナーより危険かもしれません。今回も前日計量をクリアするのにかなり苦労したようですし、リング外でも大あばれで、昨年9月にまたも喧嘩で逮捕されていました。
ルイスは、43戦39勝33KO4敗、32歳。WBA9位。
亀田興毅さんや長谷川穂積さんと対戦し、日本でもおなじみの選手です。
この試合、本来はデービスVSアブネル・マレスの予定でしたが、マレスのけがのため、急きょルイスに白羽の矢が立ちました。しかし、ルイスは、1月19日に試合をしたばっかりで、わずか3週間のインターバルで、しかも1階級上げて戦うことになった次第です。ちょっとルイスには気の毒なマッチメイクですね。
ルイスは蛇に睨まれた蛙
ルイスは、バンタム級から上がってきた選手ですが、体格はむしろデービスよりガッチリしているように見えます。身長も約10㎝高いですね。
しかし、開始早々、小柄な方のデービスが右ジャブを突いて前に出て、プレッシャーをかけます。ルイスは下がりながら、何とか距離をとろうとしますが、デービスのプレッシャーが強くて、ほとんど手が出せません。
デービスの打ち終わりのパンチが速いので、ルイスはうかつにパンチを放てず、すぐにロープに詰まってしまいます。そしてそこへ、デービスの強烈なパンチが飛んできます。
ルイスはまるで「蛇に睨まれた蛙」状態で、全く何もできないままですが、それでも何とか初回を乗り切るかと思われました。
デービスの強烈な右フック
しかし、1ラウンド終了間際に、デービスの左がヒットし、ルイスはコーナーに詰まります。続くデービスの左は何とかディフェンスしたものの、返しの右フックがルイスのガードの隙間をこじ開け、顔面を打ち抜きます。この右フックは強烈でしたね。
やや間があって、ルイスは自ら膝をつきダウン。鼻からの出血がひどく、立ってきたもののカウントの途中でレフリーが試合をストップしました。
ルイスの調整不足もあるでしょうが、力量差が歴然としていましたね。長谷川穂積さんを苦しめたルイスが、まったく何もできずに倒されてしまいました。
実況アナウンサーの「デービスがこれからさらに飛躍するには」の質問に、解説の浜田剛史さんが一言「私生活」。