倒し倒され、やっぱりこんな試合が一番面白いですね。モーリス・フッカーVSアレックス・サウセド

モーリス・フッカー(アメリカ)VSアレックス・サウセド(アメリカ)

(出典:WOWOW)

WBO世界S・ライト級タイトルマッチ(2018年11月16日)

フッカーは、27戦24勝16KO3分け、29歳。

テリー・フラナガンに、2-1の判定勝ちで獲得したタイトルの初防衛戦です。

サウセドは、28戦全勝18KO、24歳。WBO1位。

2年間、KO勝利がないフッカーに対して、防御面で難はあるものの、3連続KO勝利中のサウセドには勢いがあります。実に楽しみな一戦ですね。

先にダウンを奪ったのはサウセド

解説の浜田さんの試合前のいつものコメントは「誰の距離で戦うか」が勝負の分かれ目ということです。身長では3㎝ほどしか差はありませんが、フッカーのリーチは203㎝とサウセドより20㎝も長い。サウセドはこの距離をいかに詰めるかということです。

初回は、やはりフッカーの長いジャブと、打ち下ろし気味の右ストレートが邪魔で、サウセドも容易に中には入れません。それでも、スピードはサウセドの方があるように見えます。リズムもいいですね。

そして、2ラウンド、フッカーが不用意に右を放ちますが、サウセドがこれをかわし、右フックをカウンター気味にヒットさせ、フッカーが尻もちをつくようにダウンします。

(フッカーの顎をかすめ、首のあたりにヒット)

当たりは浅い感じでしたが、タイミングが良かったのでしょう。もう少し顎を芯でとらえていたら、かなり深刻なダメージを与えていたと思います。

3ランドも、サウセドの動きにリズムがあり、特に左の使い方が上手いですね。しかし、フッカーの右の打ち下ろしもタイミングが合ってきた感じです。

徐々にフッカーの距離に

4ラウンドあたりから、距離が遠くなり、サウセドのパンチが届かなくなってきます。同時にフッカーの右がヒットし始め、ペースを完全に取り戻した感じです。一方のサウセドはリズムも悪くなり、パンチのスピードも序盤に比べるとかなり落ちてきましたね。

5ラウンドは、サウセドがフッカーをロープに詰め、パンチを放ちますが、フッカーのボディワークにかわされ、ほとんどクリーンヒットしていません。サウセドのパンチにキレがなくなり、明らかに失速してきています。フッカーは、ロープに詰まりながらも、余裕でサウセドのパンチをかわし、スタミナを温存してようです。

フッカーが一気に勝負にでる

6ラウンドあたりから、フッカーの右ストレートがサウセドの左ジャブにかぶせるようにヒットし出します。サウセドは、ほとんどボディワークを使うことがなく、まともにこの右をもらっています。打ち下ろし気味の右ストレートに反応出来ていませんね。

7ラウンドは、両者勝負に出た感じですが、残された力が違いすぎます。ラウンド中盤、フッカーの右ストレートでサウセドは何度もふらつきます。そして、強烈な右ストレートが、サウセドの顎をとらえ、腰を落としかけますが、何とかこらえたものの、ロープにもたれかかったところで、ついにレフリーがダウンを取ります。

(サウセドのガードの甘さは致命的ですね)

もう、サウセドのダメージは深刻です。試合再開に応じたサウセドに、フッカーが一気に連打を畳みかけ、ロープに詰めたところで、レフリーが試合をストップしました。

(完全に防御態勢をとることが出来なくなったサウセドをレフリーが救う)

フッカーの長いリーチは大きな武器ですね。さほどスピード感はなくパンチの打ち方も少し変則的ですが、打ち下ろしの長い右ストレートは、見えにくいかもしれません。

残念なのはサウセドです。もう少しヘッドスリップやボディワークでパンチを殺す技術を身に着ければ、フッカーより人気者になると思います。

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