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ルイス・オルティス(キューバ)VSラズバン・コジャヌ(ルーマニア)
ヘビー級10回戦(2018年7月28日)
(出典:WOWOW)
オルティスは、31戦28勝24KO1敗2NC、WBC4位。元WBAヘビー級チャンピオンのサウスポーです。
ディオンテイ・ワイルダーとの大激戦は、年間最高試合の最有力候補と言われています。
年間最高試合の最優有力候補 ↓
速報)ディオンテイ・ワイルダー 過去最強の挑戦者を迎える VSルイス・オルティス WBC世界ヘビー級タイトルマッチ 大苦戦の末、10RTKO勝ちで防衛成功
年齢が39歳ですし、激戦のダメージを心配していましたが、わずか5か月足らずで、リングに戻ってきました。
コジャヌは、19戦16勝9KO3敗、31歳。
両選手とも世界戦からの再起第一戦となりますが、並列で語るにはあまりにも格が違う気がしますね。
ワイルダーをピンチに陥れた左は健在
コジャヌはオルティスに比べると、一回り大きいですね。
ただ、体に締まりがなく、見た目は”独活の大木”という感じです。
スピードは明らかにオルティスが上ですが、コジャヌはでかいだけに懐だけは深いので、まずは慎重に距離を図って様子を見ています。
しかし、それに要した時間はわずか3分足らず。
2ラウンドに入ると、オルティスが少しずつ間合いを詰め始めます。
コジャヌは何とか自分の距離を取ろうとしますが、オルティスは右ジャブをついて、左のタイミングを図っています。
そして、あっという間に試合は終わります。
残り約1分のところで、オルティスが左フックをコジャヌの顔面に叩き込み、間髪入れずに左ストレートを打ち抜きました。
(コジャヌの視界の外から右フック、そして突き刺すような左ストレート。完璧なワンツーですね)
もう見事というしかない”キングコング”の左ストレートでしたね。
膝から崩れるように倒れたコジャヌのダメージは深刻です。
ダウンした瞬間に「もう立てない」と思いました。
(膝から崩れるようにダウン。)
(ちょっと余談)
レフリーはカウント6でストップしましたが、結果はオルティスのKO勝ちです。
前にも書きましたが、カリフォルニア州のルールで、レフリーがストップしてもTKOではなく、KOとなります。
何度も言いますが、私はこのルールに賛成です。
レフリーが、最後までカウントするのと、途中でストップするのとで、結果を分けるのは全く無意味だと思います。
さてオルティスの今後は
話がそれましたが、戻ってきた”キングコング”は、さて誰と世界戦をやるのでしょね。
ディリアン・ホワイトとWBCタイトルの挑戦者決定戦をやるという話もありましたが、ホワイトは、どうやらアンソニー・ジョシュアとの再戦を希望しているようです。
まあ、とりあえずWBAチャンピオンのマヌエル・チャー(ドイツ)、いつの間にチャンピオンになったのでしょうね、に挑戦でもしますか。
私がチャーなら、やりたくないですけどね。
ちなみに、チャーは9月29日に、フレス・オケンドとの防衛戦が決まっています。
ジョシュアは、9月15日にアレクサンドル・ポペトキンと防衛戦を行います。
となると、ワイルダーとの再戦ですか。これも、ワイルダーにとっては、リスクが大きい割りにメリットがないような気がします。