W世界戦 山中竜也の初防衛戦(WBOミニマム級)&小西伶弥の王座決定戦(WBAライトフライ級)

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目次

山中竜也(真正)VSモイセス・カジェロス(メキシコ)

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ(2018年3月18日)

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(出典:関西テレビ)

寂しですね~W世界戦だというのに、テレビで生中継されないですから。

辛うじて関西テレビで深夜に録画放送されましたが、それも1時間のダイジェスト版です。

山中は、17戦15勝4KO2敗、22歳。これが初防衛戦となります。

カジェロスは、36戦28勝18KO7敗1分け、28歳。WBO4位。

このカジェロスは、山中がタイトルを獲得した相手、福原辰弥に2-1の判定で敗れています。

私の戦前の予想では、いずれが勝つにしても、僅差の判定になる、と思っていました。

はっきり言うと、凡戦ですね。

恐らく、テレビの生中継がなかったのもこのあたりが大きな要因でしょうね。

スピードは山中、パワーはカジェロス

山中は左ジャブを丁寧について、パワーのあるカジェロスのプレッシャーに、上手くカンターの左ボディブローを決めています。

強引に振ってくるカジェロスのパワフルなパンチは重そうですが、山中のアッパーが要所要所でクリーンヒットし、接近戦でのテクニックでは一枚上手のような気がします。

立ち上がり、山中はなかなかうまいボクシングをしています。

 

3ラウンドにカジェロスが強引に打って出ますが、山中が上手く距離を保っています。

今日の山中のアッパーはきれいに決まりますね。

中盤から山中がペースアップ

 山中のストレートが小気味よくヒットします。

中盤になって、完全に山中がペースを握った感じですね。

カジェロスは力任せにパンチを打ってきますが、攻撃が雑で、あまりクリーンヒットしません。ただ、まだまだパワーがありますので、不用意にもらうと怖いですよ。

山中の左ボディ攻撃が少しずつ効いてきましたね。

そして、山中の右のボディ。カジェロスのパンチは空を切ります。

山中の手数が増えてきました。8ラウンドはもう山中のやりたい放題です。

左フックのカウンターが効いた!そして、山中の執拗なのディ攻撃。

もう、カジェロスは心が折れた感じですね。

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(この日一番の左フックカウンター)

やはり、カジェロス陣営がギブアップしました。

8RTKOで初防衛成功です。今日の山中は完璧なボクシングを見せてくれましたね。

山中を見直しました。

カルロス・カニサレス(メキシコ)VS小西伶弥(真正)

WBA世界ライトフライ級王座決定戦(2018年3月18日)

カニサレスは20戦19勝16KO1分け、25歳。WBA1位。

田口良一に挑戦し、田口が大苦戦し、辛うじて引き分けで防衛した相手です。

 

小西は15戦全勝5KO、24歳。WBA2位。

この選手は、2014年にミニマム級の新人王になった時に見て以来です。

日本タイトルは獲れるかもしれない、とは思いましたが、こんなに早く世界戦をやるとは思いませんでした。

ミニマム級の日本タイトルを2度防衛し、タイトルを返上し、階級を上げて世界戦に挑みます。

戦前の私の予想は、申し訳ないですが「小西のKO負け」でした。

3ラウンドに小西が痛烈なダウン

 体格は小西の方が大きい感じです。1階級上のように見えますね。

 

3ラウンド、カニサレスのワンツーがカウンター気味にヒットし、小西が前のめりにダウン。

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(カニサレスのワンツー。特に右がややカウンター気味にヒット)

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(小西は前のめりにダウン。ダメージは深刻でした)

立ってきましたが、かなり効いています。しかも、まだ時間は2分以上あります。

カニサレスの容赦ない猛攻。小西は必死に持ちこたえます。

しかし、終盤、カニサレスがやや打ち疲れ。今度は小西が、ボディブローで反撃します。

ボディ攻撃で小西が反撃

4ラウンド以降は、小西がボディブローで反撃。かなりカニサレスは嫌がっています。

小西はのダメージがほぼ回復している感じですね。一方のカニサレスはスタミナ切れ。

体幹では小西が上。もみ合えば相手の体力を奪えるはずです。

前に出てプレッシャーをかけるのは小西。カニサレスは下がりながら、体力の回復を図っています。

しかし、小西の執拗なボディ攻撃で、明らかにカニサレスは効いています。

終盤カニサレスが意地の反撃

終盤、力を温存していたカニサレスが最後の力を振り絞って、強いパンチを放ってきます。

ここで、手数でやや小西が負けていた感じなのが惜しいですね。

 

ダウンがなければ小西が勝っていたような気がします。あのダウンは痛いですね。

結果は3-0(114-113,115-112、116-111)でカニサレスの判定勝ちです。

小西のパンチにもう少しキレがあれば、後半に倒すチャンスが何度かあっただけに残念ですね。

体幹の強さと、あの執拗なボディ攻撃があれば、世界へのチャンスは、またすぐにやってくると思いますよ。

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