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ジェイミー・マクドネル(イギリス)VS井上尚弥(大橋)
WBA世界バンタム級タイトルマッチ(2018年4月25日)
(出典:フジテレビ)
マクドネルは32戦29勝13KO2敗1分け1NC、31歳。
2014年5月に獲得したWBA王座の7度の目の防衛戦となります。タイトルを奪ってから4年近くになるのに、まだ6度しか防衛戦をしていないんですね。
しかも、昨年はリボリオ・ソリスとの防衛戦一試合のみ。
井上との勢いの差は感じますね。
井上はWBO世界S・フライ級王座を返上し、バンタム級に転向と同時に、WBAバンタム級1位にランクされています。さすが、リング誌PFP7位ですね。
そして、いきなりの世界戦です。
15戦全勝13KO、24歳。
気になるのは体格差
井上は身長164㎝、リーチが171㎝。
S・フライ級でも決して大きくはありません。
バンタム級の平均的な身長は、170㎝ぐらいでしょうか。まあ、井上の場合、リーチが171㎝ありますので、それほど問題はないでしょうし、スパーリングではフェザー級クラスの相手とガンガンやっているようですので、フィジカル面でひけをとることはないと思います。
ただ、マクドネルの身長は178㎝のあり、リーチはなんと183㎝。
バンタム級でもかなり背の高い方でしょう。亀田和毅が、なかなか手が出なかった原因は、この長さだったのかもしれません。
亀田は、身長こそ171㎝で井上より背は高いものの、リーチが168㎝しかありませんので、マクドネルの距離の長さは、かなりやりにくかったでしょうね。
7度目の防衛戦の相手のヨワン・ボワイヨも長身でしたが、それでも171㎝です。
マクドネルのこの長い距離を克服出れば、井上は、ほぼ勝ったも同然ですね。
マクドネルの防御テクニック
ただ、ボワイヨとの違いは身長だけでありません。
防御テクニックが全く違います。
そう簡単にボディを打たせてくれるとは思えません。
接近してもボディワークでパンチをうまく殺します。さすがの井上も簡単には攻略できないでしょう。
典型的なイギリス人ボクサーですね。
自分の距離をキープし、とにかく手数を多く出してきます。「クリーンヒットをもらわなければいい」と思っていると、亀田和毅のように、手数の差でポイント負けしてしまいます。
唯一の心配はマクドネルがホントに…
思い切って中に入るには、多少の被弾は覚悟しなければなりませんが、パンチに怖さはないので安心です。防御勘にも優れた井上が、致命的なダメージを被ることはないでしょう。
しかし、このマクドネルはなかなか曲者のような気がします。
今までの相手のように簡単に倒すのは難しいかもしれません。
それほどフットワークが速いとは思えませんので、井上が積極的に距離を詰めて、いつものようなボクシングをすれば、判定勝利は間違いないでしょう。
ただ、バンタム級で長期政権を築くためには、この試合は圧倒的なパフォーマンスでタイトルを獲得してほしいですね~。
でも、ホントにマクドネルは日本に来るのでしょうか?