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エリクソン・ルビン(アメリカ)VSホルヘ・コタ(メキシコ)
WBC世界Sウェルター級挑戦者決定戦(2017年3月4日)
(出典:WOWOW)
エリクソン・ルビンは「ボクシングマガジン4月号」でも紹介されていましたね。
17戦全勝12KO、21歳のスタイリッシュなサウスポーです。WBC4位にランクされています。
2015年12月のルビンの試合(ウォータースのアンダーカードに登場) ↓
ホルヘ・コタは26戦25勝22KO1敗、29歳。WBC7位。
コタはスイッチヒッターです。
コタはすぐに左にスイッチ
最初は右構えだったコタは、ルビンのプレッシャーに対抗すべく、すぐにサウスポーにチェンジしました。
重心を極端に後ろにした変則的なスタイルです。
右ひざにサポーターをしていたところを見ると、ひょっとしたら、右ひざを痛めていたのかもしれません。ほとんどフットワークを使わなかったような気がします。
コタの変則的な構えと、やはりサウスポースタイルに、ルビンは少しやりにくそうでした。
しかし、実力差は歴然としている感じでしたね。
3ラウンドにオーバーハンドの左がヒット
少し気になったのは、ルビンがコタをコーナーに詰めてパンチを放つときに、結構ガードが甘くなることです。
しかし、オーバーハンドの左がヒットすると、そこからの追い打ちはさすがですね。フィニッシュは時間の問題かな、と思わせる隙のない攻撃力でした。
(この左が良く伸びます。リーチも長いですね)
そして、フィニッシュブローも同じパンチでした。
(距離の測定がばっちりでしたね)
輪島公一さんばりの屈伸運動のあと、豪快に左がコタの顎をとらえ、コタはたまらずダウンしました。
大の字にダウンしましたが、なんとか立ってきました。しかし、レフリーは続行を許しませんでした。
(大の字に倒れダメージは深刻)
(完全に狙い打ちです)
コタはダウンして立ってくるとき、やはり右ひざが痛そうな感じでしたね。
それにしても豪快な一発KOでした。
さあ、次はいよいよ世界挑戦です。しかも相手は、チャーロ兄弟の弟、ジャーメル・チャーロです。
ジャーメルは兄と違って「テクニックの選手」です。しかし、前回のジャクソン戦ではその華麗なテクニックが影を潜め、力づくで勝ったような感じでした。
チャーロが前回と同じような戦い方をすると、ルビンにかなりチャンスがありそうですね。
さてルビンの強打がジャーメル・チャーロを仕留めるでしょうか。楽しみです。
一応、チャーロは、1位のチャールズ・ハットリ―との防衛戦がありますが、これは問題なく勝つでしょう。