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田口良一 引き分け カルロス・カニサレス(ベネズエラ)
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ(2016年12月31日)
(出典:テレビ東京)
田口はこれが5度目の防衛戦です。
28戦25勝11KO2敗1分け、30歳。
カニサレスは16戦全勝13KO、23歳。WBA3位の強打者です。
序盤はカニサレスが前に出て積極的に攻撃してきます。
特に左フックが怖いですね。左右ともに思い切り振りまわしてきます。
しかし、田口も何とかこの攻勢を捌き、後半勝負へ持ち込もうとしています。
はやくも、3ラウンドあたりから田口が反撃に転じます。
カニサレスも、前に出てプレッシャーをかけ始めた田口に、下がりながらパンチを放ちます。
意外にも、カニサレスが前に出てボクシングしたのは最初の2ラウンドだけです。
ここからは田口が前に出てプレッシャーをかけ、カニサレスが下がりながらこれを捌き、隙を見て強いパンチを打ち返すというパターンがずっと続きます。
退屈な展開です。
田口も前には出ますが、なかなか的確なパンチをヒットできません。
結局この展開が12ラウンドまで続き、判定は3者3様のドロー。
はっきり言って、凡戦でした。カニサレスには見事に裏切られました。
田口もこんな試合では、次は八重樫東か田中恒成とでも対戦しないと、テレビ放映はないかもしれませんね。
ジェスリル・コラレス(パナマ) 判定 内山高志
WBAスーパー世界Sフェザー級タイトルマッチ(2016年12月31日)
(出典:テレビ東京)
コラレスは22戦20勝8KO1敗1NC、25歳。
防衛戦の相手が二転三転し、結局内山とのダイレクトリマッチとなりました。
内山は26戦24勝20KO1敗1分け、37歳。引退をかけたリベンジマッチです。
こちらも予想外の凡戦。かみ合わないボクシングだったと思います。
結局スピード負けした内山が、まさかの判定決着で完敗を喫しました。
本来の内山なら左ジャブで距離をつかみ、右ストレートをアジャストして倒す、というのが勝ちパターンなんですが、コラレスの左カウンターが怖くて、左ジャブが思い切ってつけず、距離をつかめないまま試合を進めました。
これでは勝てません。
5ラウンドのダウンもパンチはヒットしていませんね。完全なスリップダウンです。
終盤、ボディブローで追いつめましたが、結局全体的なスピードで負けていましたから、決定打を打ち込むことが出来ませんでした。
しかし、勝っても負けてもKO決着、と思っていましたから、この結果は意外でした。
これで内山は間違いなく引退でしょうね。
しかし、コラレスもつまらないボクサーですよ。