ジャーマル兄はサウスポー相手に強打が空転 ジャーマル・チャーロVSオースティン・トラウト

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ジャーマル・チャーロ(アメリカ)VSオースティン・トラウト(アメリカ)

IBF世界Sウェルター級タイトルマッチ(2016年5月21日)

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(出典:WOWOW)

ジャーマル・チャーロは23戦23勝18KO、26歳。なんと、プロになってサウスポーと対戦するのはこれが初めてです。

トラウトは32戦30勝17KO2敗、30歳。元WBA世界Sウェルター級チャンピオンで、現在IBF7位にランクしているサウスポーです。

ミゲール・コットに勝っていますし、KO負けが一度もない強豪です。

浜田さんは「ディフェンスには絶対的な自信を持っています」とその防御スキルを高く評価しています。

しかし、トラウトがサウル・アルバレスやエリスランディ・ララと世界戦を戦ったのは3年前ですから、ピークを過ぎているといえます。

ジャーマルが多少サウスポーにてこずっても、後半にはKOすると予想していました。

 トラウトにパンチが5㎝?届かない

左ジャブで距離を測り、右ストレートを放つが、これがどうにも距離が合いません。きれいにヒットしているようで、あと5㎝が届いていないような感じでした。

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(見た目はジャストミートしているようですが、ダメージを与えることが出来ていません)

トラウトはただのサウスポーではありません。かなり高度ディフェンステクニックを持っており、仮にパンチをもらっても柔らかい体で、ダメージを殺してしまいます。

6ラウンドのジャーマルの右ボディから右フックの攻撃はかなり効果的に見えましたが、トラウトはどちらのパンチも見事に殺していました。普通の相手ならこれでダウンを奪えていたでしょうね。

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(右ボディからフェイントで左を打つ構えを見せ、さらに右フック。)

 

ジャーマルが攻めあぐね手数が減る

中盤あたりから、とにかくパンチが当たらないので、ジャーマルの手数が減り、逆にトラウトの軽いパンチでポイントをゲットしていきます。

 

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(中盤はトラウトの巧打が光りました)

 

ポイントが競っていると判断したのか、ジャーマルは最終回、かなり強引に攻めてクリーンヒットを奪うものの、結局最後までトラウトの動きは止まらず、ダメージのあるパンチをヒットできずに終わりました。

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(このパンチでもトラウトはケロッとしていました)

ジャーマルにピンチらしいピンチはありませんでしたが、明らかに不完全燃焼でいつものジャーマルのボクシングではありませんでした。

負けたとは思いませんでしたが、まさかこんなにてこずるとは思ってもいませんでした。トラウトの実力は認めますが、このボクシングではタイトルは取れないでしょう。

それとこのようなタイプのボクサーには、もう世界戦チャンスはめぐってこないと断言できます。「こいつはホントつまらん!」

 

私の採点は3ポイント差で、ジャーマル。

公式ジャッジは3-0(115-113、116-112、116-112)。

 

WBAスーパー王者のエリスランディ・ララもサウスポーですね。

チャーロ兄弟は苦戦するでしょうね。かみ合わないし、とにかく展開が予想できますので、対戦しない方がいいと思います。いずれが勝っても凡戦必至です。

でも、ミゲール・コットやサウル・アルバレスならかみ合でしょう。

ぜひ見たいカードです。コットはそろそろ引退するかもしれませんので、早めに!

 

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