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田中恒成VSレネ・パティラノ(フィリピン)
フライ級10回戦(50キロ契約)2016年5月28日
田中は、WBO世界ミニマム級タイトルを返上し、現在WBOライトフライ級2位ランクされています。
パティラノは17戦15勝7KO1敗1分け、24歳。IBF10位にランクされています。3年ほど前にWBA世界ライトフライ級暫定チャンピオンのランディ・ぺタルコリン(フィリピン)に引き分けている実力者です。(この暫定王座は5月6日に剥奪されたようです)
開始直後からスピードの違いを見せつけ、主導権を握ると、6回に左右の連打でロープへ追い詰め、勝負をつけました。
「思ったより苦戦した」と言い、減量の苦しみが緩和された一方で、対戦相手のパワー増や自身の経験不足を痛感したようです。
「相手への詰め方、攻め方、倒し方が下手」と反省する田中、所属ジムの畑中清詞会長も「ぎりぎり合格点」と手厳しい評価でした。
しかし、私は田中がライトフライ級戦線の中心的存在だと思います。
田中はWBA王者の田口良一のタイトルをターゲットにしています。
日本人の世界チャンピオンが2人
WBAのチャンピオンは、田中が対戦を切望している田口良一です。
年末にポンコツのファン・ランダエタにTKO勝ちして3度目の防衛に成功してます。
IBFのチャンピオンが八重樫東。こちらは先日(5月8日)マルティン・テクアぺトラ(メキシコ)との拙戦の末、かろうじて初防衛に成功しました。
世界ランカーも2人います。田中と元WBAミニマム級王者の宮崎亮です。
日本チャンピオンの拳四朗も世界挑戦経験のある角谷淳志を1RにKOして、タイトル防衛に成功しています。
今後の勝手な展開予想
田中は田口との対戦を希望していますが、今のところ田中はWBAのランキングには名前がありません。
まあ対戦が決まれば、WBAのことですからすぐにランキングに登場するでしょうけど。
仮にこの二人の対戦が実現したら、田中が勝つと思います。
田口は3連続KO防衛していますが、いずれも下位のランカーで、強い相手との対戦がありません。田中と対戦したレネ・パティラノの方が強いかもしれません。
身長、リーチは田口が勝りますが、スピード、パンチ力ともに田中が上でしょう。
田中はWBOの2位にランクされていますから、WBOのドニ―・ニエテス(フィリピン)に挑戦するチャンスも十分あります。
しかし、このニエテスは強敵です。ライトフライ級では最強でしょう。
階級を上げてすぐに戦う相手ではないですね。
宮崎も無謀な減量でKO負してから4連続KO勝ち。本来のスピーディなボクシングを取り戻した感があります。しかし、対戦相手の質には疑問が残りますね。
IBF3位にランクしていますから、IBF王者の八重樫に次の挑戦者としての資格は十分です。なにせ1位と2位は空位ですから(IBFのランキングも不思議ですね)事実上のトップコンテンダーといえます。
どちらも出入りのスピードで勝負するタイプですが、問題はコンディションでしょう。
スムーズな減量でうまく仕上げた方が勝ちだと思います。
拳四朗はまだ世界ランキングに登場していませんが、ねらい目は木村悠に勝ったWBC王者のカニガン・ロペス(メキシコ)ですね。
このチャンピオンなら、今す対戦しても拳四朗が勝つと思います。
ライトフライ級の勝手なランキング
1位 田中恒成 7戦7勝4KO 20歳 162㎝
2位 田口良一 26戦23勝10KO2敗1分 26歳 166㎝
3位 拳 四朗 7戦7勝4KO 24歳 164㎝
4位 八重樫東 29戦24勝12KO5敗 33歳 161㎝
5位 宮崎 亮 28戦24勝15KO1敗3分 27歳 155㎝