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岩佐亮佑VSデニス・トゥビエロン(フィリピン)
フェザー級10回戦(2016年2月6日)
(出典:日テレG+)
岩佐は2敗していますがいずれもサウスポーに喫したものです。
解説の浜田剛史さんは「両方とも世界チャンピオンですから、必ずしもサウスポーが苦手とはいえませんよ」と言いますが、今日の試合を見てるとやっぱり「サウスポーは苦手」じゃないかと思いました。
右ジャブはともかく左ストレートの距離があっていません。
それと124ポンドはさすがに重すぎますね。Sバンタム級のリミットが122ポンドですから、この試合はキャッチウエイトとはいえ、フェザー級の試合ですよ。
バンタム級で戦っているときに比べるとパンチのスピードが今一つですし、体にキレがないように思えました。にもかかわらずパワーは感じられません。124ポンドは完全にあってないですね。
ボディブローは一級品
1ラウンドから早くもボディブローでダメージを与えました。
顔面へのパンチは相手がサウスポーで体が柔らかいこともあって、なかなかヒットしませんでしたが、右ボディブローは相変わらずうまいですね。
(初回からこのボディブローは効果的にヒット)
いただけないのは、ラッシュした時の右の打ち方です。
相手のガードが堅いせいもありますが、打ち急ぐあまり右のパンチのナックルが返っていません。
(ラッシュした時の右のパンチはいずれもオープンブロー)
ボディへ返しはきれいにヒットするのですが。
左拳を負傷してるのでしょうか。左ストレートもいつものスピードも威力もなかったような気がします。
カウンターのボディでフィニッシュ
相手のパンチを不用意にもらうなど、なにかピリッとしない岩佐でしたが、7ラウンドの左ボディブローは見事でした。
相手がロープにつまり大きく振ってきた右をかわし、左ぼボディブローをカウンターでヒットしました。
浜田さんが「我慢していたけど、こうやって崩れたということは、あきらめたということでしょうね。」と言う通り、一瞬遅れて岩佐に背中を向けて崩れ落ち、テンカウントまで立ち上がってきませんでした。
「世界にサウスポーはたくさんいます。もっと、サウスポーとの距離の取り方をしっかりマスターする必要がありますよ。」と言いたいところですが、私はもうサウスポーとの対戦をしないようにした方がいいような気がします。
リー・ハスキンスにあっさり負けたのも、たぶんサウスポーだったことが大きな要因じゃないかと思えてきました。納得です。
岩佐の能力を最大限に発揮させるために、この際、サウスポーは捨てましょう。
それとたとえノンタイトル戦でも、Sバンタム級リミット122ポンドを守った方がいいと思います。
岩佐を世界チャンピオンにするためにはこれしかない!