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211.世界ランカー相手に少してこずる エロール・スペンス
ウェルター級10回戦(2015年9月11日)
エロール・スペンス(アメリカ)VSクリス・バン・へーデン(南アフリカ)
WBA世界ウェルター級10位にランクする次期スーパースター候補スペンスが、IBF世界7位のバン・へーデンを相手に10回戦を行いました。
バン・へーデンは、25戦23勝12KO1敗1分、パンチ力はなさそうですが、一筋縄ではいきそうにない、しぶとさを感じさせるボクサーです。
17戦全勝14KOのスペンスとしては、ここはスカッと倒して存在感をアピールしたいところです。
(出典:WOWOW)
序盤から完全にスペンスのペース
スペンスの速いワンツーがきれいに決まり、2回には早くも右ボディで明らかにバン・へーデンは腰が引けました。
3回に少し力を込めてパンチを打ち込み、倒しにかかります。バン・へーデンはボディが完全に効いてしまって、もうKOは時間の問題かな、と思わせます。
しかし、さすが世界ランカー。状態を柔らかく使い、スペンスのパワーパンチをうまく殺して、決定打を打たせません。
攻めあぐむスペンス
序盤の様相から、早い回のKOも期待されましたが、力強いパンチながら、力みすぎて切れを欠き、逆に5ラウンドはバン・へーデンに攻め込まれるシーンもありました。
飯田覚士さんはこのラウンド、へーデンにポイントを与えました。
前回のフィル・ロ・グレコ戦でも感じたのですが、倒しに行く姿勢はいいものの、どうしても力みすぎる嫌いがあるようです。力みすぎると体が硬くなって、カウンターをもらうと結構危険だな、と。
( 前回の試合 ↓ )
バン・へーデンも我慢の限界が来る
あれだけボディから上への返しでパンチを受け続けていれば、しぶといへーデンもさすがにダメージが蓄積していたようです。
7回のダウンは、スペンスの打ち下ろしの左が効いたというより、力尽きたようなダウンでした。追い打ちのボディはかなり応えたようです。
(出典:WOWOW) このボディは効いた!
この回、2度目のダウンは、「もう立てないかな」と思いましたが、いや~しぶといですね。
しかし、8回にスペンスのパンチでサンドバック状態になったときは、さすがにレフリーが止めました。
(出典:WOWOW)
スペンスは、ちょっと次期スーパースター候補としては物足りませんね。
このクラスで世界を狙うにはもう少し時間がかかりそうです。でもアミール・カーンなら勝てそうな気がします。
ショーン・ポーターはちょっとしんどいかな。
(偏見だらけの戦闘能力・ウェルター級編、まだ何人か抜けてます。申し訳ありません)
階級 | 選手 | パンチ力 | スピード | テクニック | スタミナ | 打たれ強さ | アグレッシブ | 計 |
ウェルター | フロイド・メイウェザー | 6 | 10 | 10 | 10 | 10 | 6 | 52 |
ウェルター | マニー・パッキャオ | 8 | 10 | 7 | 9 | 7 | 10 | 51 |
ウェルター | ショーン・ポーター | 6 | 8 | 9 | 9 | 9 | 9 | 50 |
ウェルター | ダニー・ガルシア | 7 | 8 | 8 | 7 | 7 | 7 | 44 |
ウェルター | エロール・スペンス | 7 | 8 | 8 | 6 | 6 | 8 | 43 |
ウェルター | アンドレ・ベルト | 8 | 8 | 8 | 6 | 4 | 8 | 42 |
ウェルター | ポール・マリナッジ | 2 | 8 | 8 | 7 | 7 | 7 | 39 |
ウェルター | アミール・カーン | 5 | 9 | 8 | 7 | 5 | 5 | 39 |
ウェルター | クリス・バン・へーデン | 5 | 6 | 7 | 7 | 7 | 7 | 39 |