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198.とにかく勝ったらええねん!
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
山中慎介VSアンセルモ・モレノ(パナマ)
試合が終わって正直に思いました。「とにかく勝って良かった」。
モレノは予想をはるかに上回るやりにくい相手でした。
■当て辛い
まさかこんなにやりにくい相手とは、ホントに予想をはるかに上回っていました。二度とやりたくない相手ですね。(私がやるわけではないですけど)
2ラウンドぐらいに、解説の飯田覚士さんが「山中の足のリズムが止まっていますね」。どうもいつもの山中のボクシングが出来ていないようです。
モレノは、こんにゃくみたいに状態を柔らかく使うが、それでも油断なく右を打ってきます。
ジャブがいいとかディフェンスがすばらしいとか、そういうものは何にもないのに、山中は全くいつもの右ジャブも当然左ストレートも当たりません。
■4ラウンドまでは山中
それでも、4ラウンド終了時の公開採点は山中がリードしていました。
「まあこの調子ならなんとか判定で勝てそう」と思ったのは甘かったですね。
9ラウンドにモレノの右がクリーンヒット、しかもカウンターで決まったので、さすがにパンチ力のないモレノでも、山中の足がばたついてちょっと「ひやっと」しました。
これは予想していませんでしたからね。でもモレノもこれが限界でしょう。
■そして8ラウンドで逆転
1-0でモレノが若干有利になってしまいました。山中が完全に攻めあぐねているのに対し、モレノはどうやら自分の距離でペースを握りつつある、とは感じはしていました。それが採点につながっていました。
「この4ラウンドで逆転されたのでは、これまでの流れを考えるとピンチ!」と。まさかの不安がよぎりました。
さすがの山中もいつもの冷静さを失っていました。それを見ている方はホントに不安になりますよ。
■私の採点はドロー
終盤にになると、もう試合内容はどうでもよくなり、山中が勝つかどうかだけが焦点になってきました。
私の戦前の予想がこれほど見事に当たったのは久しぶりです。「山中の防衛戦で最低の試合になる」が見事に当たりました。こんな予想は当たらなくてもよかったんですけど。
私の見事な予想はこちら
↓
10ラウンドだけようやく山中の見せ場がありましたが、モレノはクリンチが上手い。
むしろここまでモレノのクリンチが見られなかったのは、山中の攻撃が完封されていた証拠とになるのでしょう。
私の採点はドローでしたが実は「負けたな」と思いました。
■ホントに勝って良かった
全く不完全燃焼の試合でしたが、不思議と「勝って良かった」と思いました。
また、山中の神の左をテレビで見れる!と思えば、たまにはこんな試合も仕方がないかな、それが試合が終わった正直な感想です。
おそらく「山中が負けていた」という意見が多数コメントされるでしょうが、モレノが絶対に勝った、というほどのボクシングをしていないのは間違いないです。こんなボクシングで勝とうなんて、それは詐欺です。モレノのボクシングは最高で引き分け、それ以外は負け、という0勝ボクサーだと思います。
次は頼みますよ!山中チャンピオン~
そして、
モレノ!引退してくれ、お願い、お前みたいなボクサーは嫌いです。アムナット・ルエンロンの次に嫌いです。
これについてはコメント不要です。嫌いなものは仕方がないですからね。私はただのショーもないボクシングファンですから。