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4団体統一世界S・バンタム級タイトルマッチ(2025年5月5日)
井上尚弥(大橋)VSラモン・カルディナス(メキシコ)
両選手のプロフィール
井上尚弥(大橋)4団体統一王者
29戦全勝22KO、32歳 オーソドックス
身長 165センチ リーチ 171センチ
2018年にジェイミー・マグドネルに圧勝し3階級制覇を達成してから、ドネア戦以外はすべてKO勝ち。そして、2022年6月7日にWBC王者のノニト・ドネアと再戦し、2RTKOで3団体統一王座を獲得しました。2023年7月にはS・バンタム級に階級を上げ、苦戦が予想された2団体統一王者のフルトンに圧勝しました。さらに2023年12月、2団体統一王者のマーロン・タパレスに10RKO勝ちで4団体統一王者となりました。そして、2024年5月に因縁のルイス・ネリと対戦し、まさかの1Rダウンを喫しましたが6RKO勝ちで圧勝しました。その後、9月にはTJドヘニーに7RTKO勝ち、2025年1月にはキム・イェジョンを倒しています。
ラモン・カルデナス(メキシコ)WBA1位・IBF7位・WBO10位
27戦26勝14KO1敗、29歳 オーソドックス
身長 165センチ リーチ 167センチ
2023年9月に世界ランカーだったラファエル・ペドロサを倒したのが出世試合で、その後WBC・WBAの各地域タイトルを獲得しています。
展開予想
恐らくジャブの付き合いで始まると思います。ここで、カルデナスが井上のスピードに圧倒され、井上にいち早く距離を掴まれると、完全に井上がペースを握るでしょうね。こうなると、倒すのは時間の問題でしょう。
4年ぶりのラスベガスでの調整がカギを握っていますね。ケガが怖いです。「わしボク」は早起きしてスタンバイですね。
試合展開
井上が2度目のダウンを喫する
またもや2ラウンド終盤にカルデナスの左フックで井上がダウンしました。井上の左フックが空を切ったところへカウンターでもらいました。ルイス・ネリと同じようなパンチでしたね。
とにかくカルデナスはガードが固く、井上の強打もガードの上からでは、効果は半減します。それでも2ラウンドから井上がペースを握り、少し余裕が出てきたところでのダウンでしたので、ヒヤッとしました。
3ラウンドから火が付く
井上がかなり力を込めてパンチを放つようになります。カルデナスはガードを固めて、なかなかクリーンヒットを許しません。しかも、時折思い切りパンチを返してくるので、井上も油断が出来ません。井上はそれでもお構いなしに、強打を打ち込みます。ボディが効いているようですが、予想以上にカルデナスはタフですね。
7ラウンドにようやくダウン
5ラウンドあたりから、井上は思い切りパンチを放ちますが、少し力みすぎなのか、空を切るパンチも結構多く、スタミナが心配。しかし、井上は無尽蔵のスタミナでとにかく手数で圧倒します。
そして、7ラウンドに右ストレートの4連打で、ようやくダウンを奪いました。これで終わりかと思いましたが、カルデナスはしぶといですね。最後は、8ラウンドに連打を畳みかけ、レフリーが試合をストップしました。井上にとっては不本意なTKO勝ちでしょうね。「わしボク」はこのまま判定まで粘るような気がしていました。
今日の出来は今一つでしたね。将来に若干不安を感じました。