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比嘉大吾(白井・具志堅)VSクリストファー・ロサレス(ニカラグア)
WBC世界フライ級タイトルマッチ(2018年4月15日)
(出典:フジテレビ)
比嘉はわずか70日にインターバルで防衛戦に挑みます。
15戦全勝15KO、22歳。言わずと知れたパーフェクトレコードホルダーです。
先日、アンソニー・ジョシュアがジョセフ・パーカーに判定勝ちし、連続KOが途切れましたので、現役世界チャンピオンでは、IBFライトヘビー級のアルツール・ベテルビエフ(12勝12KO)と比嘉大吾の二人だけとなりました。
ロサレスは29戦26勝17KO3敗、23歳。WBC2位。
1位のアンドリュー・セルビーが来日を拒否しましたので、2位のロサレスにお鉢が回ってきた次第です。
ちなみに、セルビーはIBFフェザー級王者のリー・セルビーの弟です。
イギリス人はどうやら日本が嫌いみたいですね。
体格差と比嘉の減量
ロサレスは、日本嫌いのセルビーとイギリスで対戦し、大差の判定負けを喫しています。
この試合を動画で見ましたが、1ラウンドにいきなりダウンを奪ったときは、ロサレスの楽勝かと思いました。
しかしここで、詰め切れなかったロサレスが、セルビーのフットワークとスイッチを繰り返す変則ファイトに幻惑され、最終ラウンドまで攻め続けながらも、判定負け。
7~9ポイントも差がついていましたが、私にはダウンを奪った分、ロサレスが優位に見えました。
ただ、勝った方のセルビーの方が、比嘉には戦いにくいかもしれません。
まず気になるのは、ロサレスの身長が170㎝と比嘉より10㎝も高いこと。リーチ差はもっとありそうです。
長身ながらロサレスは好戦的なファイターであることが、救いですし、フットワークもそれほど速くはなさそうなので、比嘉がロサレスを捕まえるのは容易でしょう。
ただ、セルビーからダウンを奪っていますし、KO率も高いことから、ロサレスの距離でパンチをもらうと危険ですね。
もう一つの心配が比嘉の「減量苦」です。70日のインターバルで試合をこなすのは、それに対する対策かもしれませんが、相手がそれほど減量に苦労しないタイプのようですので、調整に失敗すると、後半かなり苦労するかもしれません。
戦力比較
パンチ力、スピード、フットワーク、どれをとっても比嘉に軍配が上がりますね。
ロサレスは、しぶといファーターでスタミナもあるようですが、パンチにスピードはないですし、ディフェンスも甘い感じがします。ただ、セルビー戦では、パンチをもらっても、柔らかい体でダメージを殺していたように見えました。
ねらい目はボディブローでしょうでね。
大方の予想は比嘉の後半KO勝ち
ロサレスはスタミナがあって打たれ強そうですので、「前半にボディブローで戦力をそぎ落とし、後半勝負」というのが大方の見方のようです。
しかし、ロサレスが長身の割に、攻勢的なファイターですので、うまくかみ合えば、私は意外と早い回に倒せるのでは、思っています。
そして、次のターゲットは当然、シーサケット・ソールンビサイです。