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WBOアジアパシフィックS・バンタム級タイトルマッチ(2025年5月20日)
村田昴(帝拳)VS小國以載(角海老宝石)
両選手のプロフィール
村田昴(帝拳)WBOAP・Sバンタム級王者・WBA7位・WBO14位
9戦全勝9KO、28歳 サウスポー
身長 170センチ リーチ173センチ
2021年6月、ラスベガスで2RTKO勝ちでプロデビュー。その後日本で2連続KO勝利を飾っています。2024年10月にWBOAPタイトルを獲得しました。そして8戦目は、またアメリカでKO勝利を飾りました。帝拳ジムが期待する次世代のホープです。2025年2月に2RKOで初防衛に成功しました。
小國以載(角海老宝石)元IBF世界S・バンタム級王者
28戦22勝9KO3敗3分け、37歳 オーソドックス
身長 170センチ リーチ 176センチ
2016年12月にIBF世界S・バンタム級王者のジョナサン・グスマンに挑戦し、判定で王座を獲得しましたが、初防衛戦で岩佐亮佑にTKO負けしてタイトルを失いました。その後引退を表明しましたが、2019年12月に復帰し、その後も試合間隔が開き、2022年5月に栗原慶太と対戦し負傷引き分け以来の試合でジョンリール・カシメロとまたもや負傷引き分け。2024年3月、世界ランカーにまさかの1RTKO負けを喫しましたが、2025年4月の再起戦では、1R終了TKO勝利。
展開予想
小國には悪いですが、村田の圧勝でしょうね。早い回で倒すと思います。小國としては、とにかくジャブで距離を取り、後半勝負に持ち込むしか勝機はないですね。
試合展開
小國が予想以上に大健闘
先に仕掛けたのは小國です。積極的に前に出てパンチを放ちます。2ラウンドからは村田も右ジャブが増えてきますが、小國も負けずに応戦します。小國の左ボディは上手いですね。
3ラウンドから村田も少しずつギアを上げてきましたが、小國も負けていません。相変わらず左ボディを的確にヒットします。
村田が反撃
4ラウンドから村田の手数が増えてきました。一方の小國はちょっと動きが悪くなってきましたね。それでも小國はパンチを返します。5ラウンドも小國が先に前に出ますが、手数では村田が圧倒、回転の速い連打を打ち込みます。
小國が失速
6ラウンドは、小國の足の運びが悪くなり、パンチのスピードも落ちてきました。村田は手数で圧倒し、ロープに詰めて連打を放ち、右ストレートをヒットしたところで、レフリーが試合をストップしました。
6ラウンドTKO勝ちで村田が防衛に成功しました。小國は意地と根性だけで戦っていたような気がします。気が強いですね。村田はまだまだ課題が多いと思います。序盤でしっかり相手との間合いとパンチを見切る力が必要です。動体視力が今一つのような気がします。
アンダーカード
アンダーカードに世界ランカーの谷口将隆や、井岡と1勝1敗の元世界チャンピオンのドニー・ニエテスが登場します。
121ポンド契約6回戦
池側純(角海老宝石) 判定 ドニー・ニエテス(フィリピン)
3-0(60ー54)×3
51、5キロ契約8回戦
谷口将隆(ワタナベ) 3RTKO コンドル稲葉(P渡久地)
2階級上の稲葉に、3ラウンド衝撃の一発で失神KO。レフリーはすぐに試合をストップしました。稲葉はタンカで運ばれました。久しぶりに見た強烈なKOシーンでしたね。