目次
183.WOWOWエキサイトマッチ観戦記・52
世界Lヘビー級タイトルマッチ(2015年7月25日)
セルゲイ・コバレフ(ロシア)VSナジブ・モハメッデイ(フランス)
(出典:WOWOW)
(出典:WOWOW)
モハメッデイはIBF1位、現在13連勝中の指名挑戦者です。
さすがに今回はコバレフも苦戦の予感?!う~ん、しないなぁ。
■スタイリッシュなモハメッデイ
解説の浜田剛史さんが「この選手は相手の力を出させないボクシングをします」というのを聞いて、「あ~嫌いなタイプや」と思わず呟いてしまいました。
さてコバレフがどれだけ嫌がるのでしょうか。楽しみです。
それにしてもこのモハメッデイ、さすがフランス人ですね。かっこいい帽子をかぶりスタイリッシュです。対するコバレフはもっさいおっさん。
ファッション対決ならモハメッデイの圧勝です。
■腰ぬけモハメッデイ
試合が始まって間もなく、高柳アナが「モハメッデイは腰が引けてませんか?」に対して、浜田さんが「仕方がないでしょう」のやり取りで、もう戦力の差が歴然としているのがわかりました。
心なしか1ラウンドから、コバレフの右クロスのタイミングがもう合ってるような気がします。(ホンマかいな!)
それでも2ラウンドに入ると、モハメッデイの変則的な感じのジャブからの腰ぬけパンチで無謀にもコバレフを攻め立てます。しかも珍しくコバレフがダウン、まあスリップでしたがダウンと取られてもい方がないような感じでした。
これでモハメッデイは調子に乗ってしまいます。
■ボクシングではコバレフが圧勝
そして案の定、調子に乗って攻めるモハメッデイの細い顎にコバレフの右クロスがジャストミートしました。このダウンでもう勝敗の行方は決まったようなものでした。
2ラウンドはスリップダウンの影響ですこし感情をあらわにしたコバレフでしたが、3ラウンドはいつもの冷戦なコバレフに戻っていました。
右から左のワンツーでギブアップ。どうやらこのパンチでモハメッデイは目を傷めたようです。
浜田さんが「コバレフは攻めるのも避けるのも抜群」だって。これでは誰もかなわないですよ。
■次はだれ?
WBCのアドニス・スティーブンソンと4団体統一をかけてもいいですけど、私はむしろアルツール・ベテルビエフとやってほしいですね。
まだ8戦のキャリアですけどすべてKO勝ち。当時IBFの1位だったガブリエル・カンピーリョ(スペイン)に圧勝した試合を見たとき、コバレフに勝てるとしたらこのベテルビエフしかいない!と思いました。
パンチ力だけならベテルビエフの方が上じゃないかなあ。