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2か月ぶりに本の紹介をさせていただきます。なにせ暇ですから、週に2冊は本を読みます。
最近は図書館で予約するのが専らですが、BOOK―OFFのネット販売も利用します。
予約の本は、下手すると300人待ちなんてのがありますから、そうそうこっちの都合で入手できません。その点、ネットの古本は便利ですよ。私は100円専門ですから、リーズナブルな予算で、十分予約の隙間を埋めてくれます。
◆池井戸潤さん「金融探偵」
「失業中の元銀行員・大原次郎は、再就職活動中に金融絡みの難題について相談を受けた。これまでの経験と知識を生かし、怪事件を鮮やかに解決していく。出納記録だけの謎めいたノートの持ち主を推理するスリル満点の「誰のノート?」他全七篇。ミステリー連作集。」
おなじみの池井戸さんです。
銀行が倒産して、就職活動中の主人公が、アパートの大家の窮地を助けます。その娘さんから「探偵をしては…」で、金融がらみの探偵みたいなことを始めるという短編連作です。
私はこの短編連作形式が読みやすくて好きですね。
◆小路幸也さん「ビタースイーツワルツ」
「2000年、北千住の“弓島珈琲”。店主の私(弓島大)を過去の事件から救ってくれた恩人で、常連客でもある三栖警部が失踪。三栖さんからとおぼしきメールには“ダイへ”とだけ。私と常連の純也は、早速探索に乗り出す。一方、私が過去に巻き込まれた事件に関わることになったあゆみは、女子大生となり、“弓島珈琲”へ出入りする。そのあゆみが、親友と連絡が取れないというのだが…。」
相変わらずこの人の作品には、とても人間のできた人ばかりが登場します。まあそれはそれで読んでいて気持ちのいいのは間違いないのですが、ちょっと刺激に欠けるかな~
もう少し現実味のある展開を望むのは私だけかもしれませんが。
◆樋口有介さん「窓の外は向日葵の畑」
「東京下町の松華学園、江戸文化研究会の部員が次々と失踪。青葉樹と元警官で作家志望の父親が事件を辿ると、そこには驚愕の事実が!」
樋口さんらしい作品です。得意の青春ミステリー。登場人物もよく似ています。話し方とか、ぶっきらぼうな性格とか、樋口さんの作品をよく読んでる方なら、わかると思います。
そして終わりはなぜか切ないのです。もう少し明るいハッピーエンドであれば読後感が違ってくるのですけどね。
今回も美人ばかりが登場します。部長の明日菜、紅亜、クラブ顧問の若宮先生。
とにかく、驚愕の結末が待っていますよ~
◆小路幸也さん「オールマイラビング」
オール・マイ・ラビング (5) 東京バンドワゴン (集英社文庫)
- 作者: 小路幸也
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/04/20
- メディア: 文庫
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「笑いと涙の下町ラブ&ピース小説、第5弾!
ページが増える百物語の和とじ本、置き去りにされた猫の本…。下町の老舗古書店“東京バンドワゴン”に舞い込む古本と謎を、ワケあり大家族・堀田家が解決! 大人気シリーズ第5弾。」
こんな幸せな家族は世界中探してもいないでしょうね。とは思いながら、いつもほっとさせてくれる、そしていつまでも読んでいたい、そんな気にさせる温かい本です。
こんな古書店が近所にあったら毎日通いたい!カフェにはビールもおいてほしいな~