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◆読んでがっかりした本
以前に「いちご探偵ニュース」の「つまらない小説、これは読まないほうがいい?!」で書いたんですが、結構好評みたいなんで、がっかり特集をもう一発。
これはあくまで私個人の感想ですから、「違う!面白いよ」という方もたくさんおられることは十分承知しております。もちろん小説の評価では決してありません。まあ、こんな風に感じる人も「いてんねんな~」という軽い感じでお願いいします。
(画像とあらすじはAMAZONより)
◆鯨統一郎さん「オペラ座の美女」
「毎週金曜日は、バー“森へ抜ける道”の特別な日。聖シルビア女学院の大学院生・桜川東子が来店するのだ。マスターの島、私立探偵の工藤、ライターの山内の「ヤクドシトリオ」と、最近ビールに凝り始めたアルバイトの阪東いるかは、桜川をまじえて、どっちへ転がるかわからない酒飲み話に興じはじめる。そして、いつものごとく、いささか強引に最近起こった未解決事件の話題に転じるのだ…。ずっと酔っ払っていたくなる、至福のバー・ミステリ、人気シリーズ最新刊!!」
いつものバーでの謎解き。中年オヤジのおふざけが過ぎたトークが退屈で、謎解きも以前に比べるとレベルが低いように思え、途中でリタイア、図書館へ返却しました。
図書館で借りるとこれができるからいいですね。
◆雫井脩介さん「仮面同窓会」
「高校の同窓会で、久しぶりに再会した旧友4人。かつて生徒を囚人扱いしていた教師・樫村の変わらぬ姿を見た彼らは、恨みを晴らそうと仕返しを計画。予定通り、暴行して置き去りにするも、翌日なぜか樫村は暴行現場から2km離れた溜め池で溺死体となって発見された。いったいなぜ?そして、4人のうち誰が彼を殺害したのか?それぞれが疑心暗鬼に陥る中、新たな犠牲者を出した殺人事件が、高校時代の衝撃的な秘密を浮き彫りにさせる。過去と決別できない者たちを巧妙に追い詰めていく悪魔の正体とは?」
主人公が罪を犯して追いつめられるという設定がまず大嫌い。刑事コロンボ的な展開も嫌いですね。やっぱり犯人はわからない、が私の大原則です。
しかも、信じていた彼女に裏切られるという最悪の結末。ハッピーエンドが大原則の私には耐えられません。人生でいやなことが多いのですから、せめて小説ぐらいはハッピーに!
◆鯨統一郎さん「歴史バトラーつばさ」
「負けたら即、廃部よ、廃部!私立ヒミコ女学園では、日本文化を研究する“和風研”と“SOJ”の二つの部が鎬を削っていた。部の存続をかけた歴史討論にSOJは「刺客」を送りこみ、和風研を潰しにかかるが、歴史知識ゼロの新入生、北浦つばさが和風研に現われ―。利休切腹の真相、芭蕉の旅の目的、歌舞伎の創始者の正体…女子高生たちの熱きバトルから飛び出す歴史の“真説”とは?文庫書き下ろし。」
また、鯨さんです。申し訳ありません。面白い本でも鯨さんはよく登場しますが、この人のは出来不出来が激しいですね。
展開があまりにも馬鹿バカしくて、途中でリタイアしました。
◆永井するみさん「逃げる」
「優しい夫と愛しい子供との日々に、突然襲いかかる父との再会。忌まわしい過去を、おぞましい父の存在を、決して知られてはならない。家族を捨て、憎しみを胸に、死と隣り合わせの父親と彷徨う生活が始まる。どこへ行けばいいのか、いつまで逃げればいいのか…。追いつめられた女の苦渋の選択も切ない、哀しみの長編サスペンス。」
例によって私の嫌いな展開の話なので、すぐに投げ出しました。こんな辛い話を読む気はしないですね。辛いのは自分の人生だけで十分です。