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(出典:WOWOW)
ブランドン・フィゲロア(アメリカ)VSマーク・マグサヨ(フィリピン)
WBC世界フェザー級暫定王座決定戦(2023年3月4日)
両選手のプロフィール
ブランドン・フィゲロア(アメリカ)WBC1位
25戦23勝18KO1敗1分け、26歳 スイッチヒッター
身長 173センチ リーチ 184センチ
2019年4月にWBA世界S・バンタム級王座決定戦にTKO勝ちして、タイトルを獲得。3度防衛し、2021年5月、WBC王者のルイス・ネリと王座統一戦を行い、7RTKO勝ちして、2団体王者となりました。しかし、2021年にWBO王者のスティーブ・フルトンに判定負けして王座陥落。2022年7月、フェザー級転向初戦でカルロス・カストロにTKO勝ちしました。
マーク・マグサヨ(フィリピン)WBC2位
25戦24勝16KO1敗、27歳 オーソドックス
身長 169センチ リーチ 171センチ
2022年1月、WBC世界フェザー級王者のゲーリー・ラッセル・ジュニアに挑戦し、2-0の判定でタイトルを獲得しました。この時点で、フィリピン人で唯一の世界チャンピオンでした。しかし、初防衛戦で、レイ・バルガスに判定で敗れ、王座陥落。これが再起戦となります。
試合展開
正規王者のレイ・バルガスがオシャキー・フォスターとWBC世界S・フェザー級王座決定戦を行うため、→レイ・バルガスに階級の壁?凡戦の判定負けで初黒星 VSオシャキー・フォスター(WBC世界S・フェザー級王座決定戦)
暫定王座決定戦が行われることになったようです。
手数のフィゲロア、強振のマグサヨ
注目のファイター対決ですね。フィゲロアは頻繁にスイッチします。手数でマグサヨを追い詰めますが、マグサヨも力強いパンチを振り回します。2ラウンドにフィゲロアの右ストレートがカウンター気味にヒットし、解説の西岡さんが「ちょっと効いた!まだ頭がボーとしてますよ」。フィゲロアのボディ攻撃も効果的です。
3ラウンドはマグサヨが前に出ますが、フィゲロアの柔らかいディフェンスに、なかなかクリーンヒットしません。ラウンド後半はまたフィゲロアがボディを中心に反撃に転じます。
中盤もマグサヨの強打は空回り
4ラウンドもフィゲロアが手数、そして有効打の数は上回ってます。マグサヨも応戦しますが、的中率が悪いですね。フィゲロアの術中にマグサヨがハマっている感じです。フィゲロアの手数は後半になっても衰えません。8ラウンドにマグサヨはホールディングで減点を取られます。マグサヨがラウンド後半、連打を畳みかけ、反撃に転じます。
9ラウンド、マグサヨが最後の勝負に出るが
9ラウンドも最後の力を振り絞って勝負に出ます。しかし、フィゲロアはペースを譲りません。フィゲロアのボディブローでマグサヨの動きが止まります。解説の西岡さんが「先ほどのマグサヨの連打、どこにも当たってなかったですよ」。マグサヨは手を出しますが、パンチの的確性に欠けます。
終盤、マグサヨは完全に失速
最後まで、フィゲロアの連打は止まらず、マグサヨは防戦一方になります。そして、また、マグサヨが減点を取られます。それでもマグサヨはよれよれになりながら応戦します。すごい根性ですね。フィゲロアにもう少しパンチ力があれば、倒していたでしょう。
判定は3-0(117-109,117-109、118-108)。減点もあったので、この差は仕方がないでしょうね。フィゲロアが、暫定王座を獲得しました。レイ・バルガスがタイトルを保持したままフェザー級に戻ってくれば、当然、フィゲロアはバルガスと対戦することになるでしょう。「わしボク」はフィゲロア有利と予想します。