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WBC世界S・ミドル級挑戦者決定戦(2025年7月13日)
エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)VSハムザ・シェラーズ(イギリス)
両選手のプロフィール
エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)WBC7位
25戦23勝18KO2敗、28歳 オーソドックス
身長 185センチ リーチ 185センチ
2021年10月にマルセル・エステバン・コセレスに判定手勝ちして、NABO北米S・ミドル級タイトルを獲得。その後3度の防衛に成功しています。2024年2月にパドレイク・マクローリーに9RTKO勝ちし、アルバレスへの挑戦権を獲得しました。しかし、カネロにダウンを奪われれ大差の判定で、3団体世界S・ミドル級タイトルの獲得に失敗しました(2024年9月)。
ハムザ・シェラーズ(イギリス)WBC9位
23戦22勝18KO1分け、26歳 オーソドックス
身長 191cm リーチ 191cm
「わしボク」がシェラーズを初めて見たのは、S・ウェルター級時代で、まだ10戦目の時でした。2020年7月ですから4年程前ですね。将来が楽しみな選手が現れたと思いましたが、こんなパワフルな印象はありませんでした。2022年にはミドル級に転向し、WBCインターナショナル王座、WBCシルバー王座、さらに英連邦王座を獲得していきました。シルバー王座を5度防衛し、WBC王者のカルロス・アダメスに挑戦しましたが、1-1の引き分けで王座獲得は叶いませんでした。
試合展開
シェラーズの長いジャブで早くもペースを掴んだ感じがします。2ラウンドに入るとシェラーズが前に出てプレッシャーをかけ、ワンツーを放ちます。ベルランガは飛び込んでパンチを放ちますが、距離が遠く、パンチが届きません。
3ラウンドはベルランガが距離を詰めパンチを放ちますが、シェラーズの長い左ジャブに阻まれ、攻めあぐねているようですね。
4ラウンドもベルランガは距離を詰め積極的に攻め込みます。しかし、シェラーズは距離が詰まっても、長いリーチを上手く折りたたんで左右のフックで最初のダウンを奪います。何とか立って来たベルランガにさらに左右フックを浴びせ、2度目のダウン奪います。ここはゴングで救われますが、コーナーに戻るベルランガの足取りは明らかにダメージがありますね。
そして、4ラウンドにコーナーに詰まったベルランガにワンツーをヒットすると、ベルランガ前かがみになったところで、すかさずレフリーが試合をストップしました。
シェラーズの圧勝でしたね。カネロが倒せなかったベルランガをあっさり5ラウンドに仕留めました。
シェラーズはこれでカネロヘの挑戦権を獲得したわけですが、この階級にはWBC1位のクリスチャン・エンビリがいますね。どちらがカネロと対戦するのでしょうか。