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(出典:WOWOW)
アンディ・ルイス(アメリカI)VSルイス・オルティス(キューバ)
WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦(2022年9月4日)
両選手のプロフィール
アンディ・ルイス(アメリカ)WBC世界ヘビー級5位
36戦34勝22KO2敗、32歳 オーソドックス
身長 188cm リーチ 188cm
2019年6月に、アンソニー・ジョシュアに挑戦し、7RTKO勝ちで、3団体ヘビー級王座を獲得。世紀のアップセットと言われましたが、再戦で判定負けして初防衛に失敗しました。その後クリス・アレオーラに勝って生き残りを賭けた挑戦者決定戦に挑みます。この選手の体型はどう見てもポンコツヘビー級ボクサーに見えますが、パンチのスピード、威力は世界トップクラスです。
ルイス・オルティス(キューバ)IBF2位・WBO5位・WBC8位
37戦33勝28KO2敗2NC、43歳 サウスポー
身長 193cm リーチ 198cm
キングコングのニックネームで有名な元WBA世界暫定ヘビー級王者。テクニックは一流ですが、打たれもろいのが弱点ですね。2敗はいずれもワイルダーにKO負けしたものです。さすがに43歳はポンコツです。
試合展開
リングアナウンサーのジミー・レノン・ジュニアは金髪になってましたよ。
ルイスは相変わらずぼてぼての腹ですが、調子は良さそうです。ほとんどの相手はこの体型を見て油断するでしょうね。
2ラウンドにルイスが2度ダウンを奪う
そして、2ラウンド、ルイスの右ストレートがオルティスの顎をとらえ、ダウンを奪いました。きれいにヒットしましたね。かなりダメージがありそうです。そしてもつれ合うようにして、オルティスが2度目のダウンをとられました。
中盤はオルティスがペースつかむ
ルイスはダウンを奪いながらも、消極的なボクシングで、むしろオルティスの方が攻勢をかけます。ルイスは手が出ませんね。右ジャブでルイスを下がらせます。
そして、盛り上がりに欠けるポンコツ対決が続きます。
7ラウンドにルイスがまたダウンを奪う
7ラウンド終盤、ルイスの右ボディブローでオルティスが体勢を崩し、右フックで3度目のダウンを奪いました。不思議な展開です。ダウンを奪うシーン以外は、オルティスがラウンドを支配しているのですから。
オルティスは打たれもろいですが、回復も早いですね。
オルティスがジャブで立て直す
オルティスはまた速いジャブでラウンドを支配します。
9ラウンドにルイスが攻勢をかけますが、オルティスも応戦します。右ジャブで攻勢をかけているのはオルティスです。ルイスは下がりながら、カウンターを狙っていますが、オルティスのジャブが邪魔ですね。12ラウンドはお互い、至近距離で打ち合います。
判定は意外にも接戦。3-0(113-112,114-111,114-111)とかなり僅差の判定で、ルイスが判定勝利。世界を狙うには物足りないポンコツ対決でしたね。
WBCのチャンピオンは、タイソン・フューリーですが、恐らくルイスとは対戦しないでしょう。試合後リング上にいた、デオンテイ・ワイルダーの王座決定戦も面白いですね。