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WBO世界バンタム級タイトルマッチ(2024年5月6日)
ジェイソン・マロニー(オーストラリア)VS武居由樹(大橋)
ジェイソン・マロニー(オーストラリア)WBO世界バンタム級王者
29戦27勝19KO2敗、33歳 オーソドックス
身長 165センチ リーチ 170センチ
2018年5月に河野公平に6RTKO勝ちしましたが、2018年10月に、IBF王者のエマヌエル・ロドリゲスに挑戦し判定負けしました。そして、2020年10月、ラスベガスでWBA&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥に挑戦し、7RKO負けを喫しました。その後は3連勝して、再び世界戦線に浮上してきました。2022年10月にナワポーン・ソールンビサイに判定勝ちして、WBCの挑戦権を獲得しました。その後紆余曲折があり、2023年5月にビンセント・アストロラビオとWBOバンタム級王座決定戦を行い、拳を痛めながらも僅差でタイトルを獲得しました。2024年1月に初防衛に成功しています。
武居由樹(大橋)WBO5位
8戦全勝8KO、27歳 オーソドックス
身長 170センチ リーチ 173センチ
キックボクシングから転向し、2021年3月にボクシングデビューしました。2022年8月には早くもOPBF・Sバンタム級タイトルを獲得しました。1度防衛しタイトルを返上。しかし、まさかこんなに早く世界戦が実現するとは思ってもいませんでした。
展開予想
今のマロニーは井上と対戦したころと比べると、明らかにピークを過ぎています。ただ、長い間世界戦線の上位で戦って生きたキャリは侮れません。一方の武居は戦績は立派ですが、名のある強豪との対戦がありません。とはいえ、マロニーに怖さは感じませんね。そして、武居のキック出身のもつ独特の間合い、踏み込みのスピードには、マロニーも戸惑うでしょう。勝てるチャンスは十分にあると思います。
試合展開
序盤から下がりながら、手数で上回り武居がペースを掴みます。マロニーは前に出るものの手数が少なく、武居が的確にパンチをヒットします。後半からマロニーも反撃に転じますが、武居も的確にパンチを返し応戦します。最終ラウンドにやや危ないシーンがありましたが、武居の快勝と言っていいでしょう。
判定は3-0(116-111,116-111,118-110)の大差で武居がタイトルを奪取しました。
そして、世界バンタム級4団体をすべて日本選手が独占したことになります。
WBA 井上拓真
WBC 中谷潤人
IBF 西田凌佑
WBO 武居由樹