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(出典:WOWOW)
キーション・デービス(アメリカ)VSオマル・ティエンダ(メキシコ)
ライト級8回戦(2022年9月23日)
両選手のプロフィール
キーション・デービス(アメリカ)2021年東京五輪ライト級銀メダリスト
5戦全勝4KO、23歳 オーソドックススタイル
身長 175cm リーチ 178cm
オマル・ティエンダ(メキシコ)WBC中米ライト級王者
30戦25勝18KO5敗、34歳 オーソドックススタイル
身長 170cm リーチ 180cm
試合展開
前に出るティエンダにデービスが的確にカウンターを決める
ティエンダがやや前に出てパンチを放ちます。デービスは速いステップバックで軽くかわします。2ラウンドもティエンダがプレッシャーをかけ前に出ます。そして、ティエンダが前に出たところへ、デービスの右がヒットし、ティエンダが膝を落とします。やや効いたか?しかし、すぐにティエンダはまた前に出てデービスを追いかけます。デービスは距離を取りながら、上下にパンチを打ち込みます。3ラウンドもほぼ同じ展開ですが、ティエンダの手数がやや減りましたね。
後半、ティエンダがやや失速
4ラウンドあたりから、ティエンダの前進が少し止まりました。デービスは距離を取りながら、積極的にパンチを放ちます。何とかティエンダは前に出ますが、デービスはその出鼻にカウンターを放ちます。
5ラウンドもティエンダはとにかく前に出ます。デービスは相変わらず、下がりながらカウンターを上下に放ち、やや余裕がうかがえますね。動きのスピードが違います。強引に前に出るティエンダですが、勢いは空回りしています。
1分45秒、ティエンダが左ジャブを打って右を打とうとしたところへ、デービスの右フックがカウンターでヒットし、ティエンダがついにダウン!
スクッと立ってきて、まだ十分戦えそうでしたが、デービスは一気にラッシュし、左右の連打でティエンダをロープに詰め、防戦一方になったティエンダを見て、レフリーが試合をストップしました。
5ラウンドTKO勝ちで、デービスは無傷の6連勝です。これだけの実力差があれば、もっと早い回から、積極的に倒しに行ってほしいですね。相変わらず省エネボクシングでした。激戦区のライト級ではこんなボクシングでは世界戦線に浮上するのは難しいですよ。