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WBA世界S・フライ級タイトルマッチ(2024年12月31日)
メインが中止となったら、やはり興行自体も中止になると思っていましたが、堤駿斗をメインに格上げして、興行自体は予定通り行われるようです。これで大晦日をボクシングで締めくくれますね。
フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)VS井岡一翔(志成)
両選手のプロフィール
フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)WBA王者
17戦全勝9KO、33歳 オーソドックス
身長 157センチ リーチ 163センチ
2022年2月、IBF王者のアンカハスに挑戦し、大番狂わせの大差判定勝利でタイトルを獲得しました。全勝とはいえ全く無名で、しかもランキングは11位ですから、誰もマルチネスの勝利を予想しなかったでしょうね。そして、2022年10月の再戦でも大差の判定で、初防衛に成功しました。2度目の防衛に成功し、2024年7月にWBA王者の井岡一翔と王座統一戦を行い、大差の判定で王座統一に成功しました。
井岡一翔(志成)WBA6位
35戦31勝16KO3敗1分け、35歳 オーソドックス
身長 165cm リーチ 166cm
2011年2月にWBO世界ミニマム級王座を獲得。3度防衛後、2012年にWBA世界L・フライ級王座を獲得し、2階級制覇を達成しました。3度防衛して、IBF世界フライ級王者のアムナット・ルエンロンに挑戦し、判定負けで3階級制覇に失敗しました。しかし、2015年にファン・カルロス・レべコに判定勝ちして、WBA世界フライ級タイトルを獲得し、3階級制覇を達成しました。5度防衛して、タイトルを返上し、S・フライ級へ階級を上げました。2019年6月、アストン・パリクテと王座決定戦を行い、TKO勝ちでWBO世界S・フライ級タイトルを獲得、同時に4階級制覇を達成しました。2022年7月にドニー・ニエテスにリベンジして、5度目の防衛に成功しました。2023年6月にWBA世界S・フライ級タイトルを獲得し、初防衛に成功後、IBF王者のマルティネスと統一戦を行い大差の判定負けで王座陥落。
展開予想
パワーもスピードもマルティネスが上です。まともに戦ったら前回の二の舞になることは間違いありません。相打ち覚悟でカウンターを放つか、徹底してボディ攻撃を続けるか。とにかく判定では勝てないと思います。序盤から倒しに行くしかないでしょう。
WBA世界S・フェザー級挑戦者決定戦(2024年12月31日)
堤駿斗(志成)VSレネ・アルバラード(ニカラグア)
両選手のプロフィール
堤駿斗(志成)WBA9位
5戦全勝2KO、25歳 オーソドックス
身長 171センチ
アマチュア13冠の実績を引っさげて、2022年7月にA級デビューで8回判定勝利。2023年5月にOPBFフェザー級タイトルを獲得しました。2024年4月にアンセルノ・モレノにKO勝ちしましたが、体重超過で6か月のライセンス停止処分を受けました。
レネ・アルバラード(ニカラグア)WBA14位
48戦34勝(22KO)14敗、35歳 オーソドックス
身長 170センチ リーチ 183センチ
2019年11月にWBAスーパーフェザー級王座を獲得しましたが、2021年1月にロヘル・グティエレスに判定負けして、王座陥落。再戦でも判定負けでリベンジに失敗しました。その後は2勝4敗負けが込んでいます。世界ランクに入っているのが不思議ですね。
展開予想
ライセンス停止処分が終わったばかりの堤と、完全にピークを過ぎたアルバラードとで、世界タイトルの挑戦者決定戦はあり得ない話ですね。ランキングも9位と14位ですし。でもWBAならあり得るかもしれませんね。相変わらず、S・フェザー級には、正規と暫定の2人のチャンピオンがいます。どちらに挑戦するのでしょうか。
「わしボク」は、堤の復帰戦として、観戦したいと思います。アマチュア13冠の実力をじっくり見させてもらいます。