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こんな楽な試合にタイソンは21億円?
まずは、この試合のざっとしたルールをご説明します。試合はエキシビション8回戦で、1ラウンド2分で行われます。グラブは何と12オンス。まさにスパーリングですね。こんな茶番劇に何十億もの大金が動くとは、ボクシングファンとしては、複雑な気持ちです。スポーツ界でもネームバリューは実力とは関係ないんですね。ボクシングを知らない人でも、タイソンの名前はご存知でしょうから。
今さらですが、二人のプロフィールを
マイク・タイソン(アメリカ)
58戦50勝44KO6敗1NC、58歳。178cm(リーチ180cm)
2005年にケビン・マクブラドにTKO勝ちして以来の試合となります。実に15年ぶりです。
ロイ・ジョーンズ(アメリカ)
75戦66勝47KO9敗、51歳。180cm(リーチ188cm)
2004年5月5日にアントニオ・ターバーにまさかの2ラウンドTKO負けして以来、14年も現役を続け、17勝7敗。7敗のうち4つのKO負けがあります。鳴かず飛ばずの晩年をだらだらと続けた感じですね。最後の試合は、2018年2月8日に、クルーザー級の10回戦で判定勝ちしています。
気になる前日計量
タイソンは99.97キロ。ジョーンズは95.25キロ。タイソンは久しぶりに100キロを切ってきましたね。ジョーンズはこの体重で動けるのでしょうか。
さて試合展開は
タイソンの踏み込みがどのぐらいか、恐らくジョーンズは決して打たれ強くないので、距離をとって様子を見るでしょうね。そして、タイソンのパンチは、ジョーンズに届かず、お互い効果的なパンチの交換がなく前半は終わるでしょう。後半は、お互い体力を消耗してクリンチワークで、ボクシングにはならないですね。驚異の凡戦で8ラウンドを終了して。お約束の引き分けということになるのではないですか。スリリングな場面は期待できないでしょう。
試合展開)2020年11月28日(日本時間 11月29日)
アンダーカードが2試合ありますね。クルーザー級の8回戦、バドゥ・ジャックVSブレイク・マッカーナン、クルーザ級の6回戦、ジェイク・ボールVSネイト・ロビンソンの2試合です。
タイソンの登場は、午後1時半から2時頃ではないでしょうか。第一試合は、初回から積極的に攻めたバドゥ・ジャックが、大差の判定勝ちで再起戦を飾りました。2試合目は茶番劇でしたね。
1R)
タイソンは結構、体を絞ってきましたね。仕上がり具合はタイソンの方がよさそうに見えます。
タイソンがいきなり打って出ます。なかなか動きはいいですよ。ジョーンズは予想通り、距離をとろうとしています。しかし早くも、もみあいの様相を呈してきました。動きはやはりタイソンの方がいいですね。
2R)
ジョーンズはクリンチで体操の攻撃を阻みます。やはり動きだけではタイソンの前進を止めることはできないようです。最初の1分はそこそこ動けますが、後半の1分はほぼもみ合いですね。
3R)
この回も、タイソンが機敏な動きで前に出ます。ジョーンズはこれをクリンチで逃げます。タイソンが飛び込んで左フックをヒット。少し浅いか。スピードはタイソンが上ですが、やはり終盤はジョーンズのもみ合いに付き合ってしまいます。
4R)
タイソンが早い動きで襲い掛かります。ジョーンズは頻繁にスイッチしながら攻撃をかわします。終盤、タイソンのボディブローがヒット。ジョーンズはかなりへばってきた感じがします。
5R)
タイソンが攻勢をかけます。ジョーンはクリンチで逃げます。後半になっても、タイソンの動きはあまり衰えていませんね。タイソンはなかなか速いパンチを放ちます。ジョーンズは何とかごまかしながら、もみ合いに逃げます。
6R)
ジョーンズはかなりへばっていますね。タイソンは倒す気満々ですねが、さすがに体の動きが鈍くなってきました。後半は、ほぼもみ合いに終始。
7R)
ここまで、ジョーンズらしさは全く見せていません。タイソンが左右に体を振りながらボディをたたきます。ジョーンズの両手は、相変わらずタイソンの腕を抱えることに専念しています。
8R)
ジョーンズはどうやら、最後まで立っていることだけが目的のようです。ジョーンズらしい動きを少し見せましたが、ほんの一瞬でしたね。タイソンもお疲れです。
タイソンのKOを密かに期待していましたが、やはり「わしボク」の予想通りの展開になってしまいましたね。こんなポンコツ対決は、もう結構です。