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(出典:TBS)
WBO世界S・フライ級タイトルマッチ(2021年12月31日)
井岡一翔(志成)VS福永亮次(角海老宝石)
TBS系列で、午後6時30分から生中継されます。久しぶりに地上波でボクシングが観られますね。
オミクロン株のおかげで、外国人が来日できなくなり、井上尚弥はぎりぎりセーフでしたが、井岡と村田はアウト。一時は中止というアナウンスでしたが、やはり「大晦日男」の意地ですかね。リトル・パッキャオの福永亮次を相手に防衛戦を行うことになりました。
両選手のプロフィール
井岡一翔(志成)WBO世界S・フライ級王者
29戦27勝15KO2敗、32歳。右オーソドックス
身長 166cm リーチ168cm
田中恒成戦では、圧倒的な実力差を見せたものの、2021年9月フランシスコ・ロドリゲス戦では、大苦戦し、ややホームタウンデシジョンでなんとか判定で3度目の防衛に成功しています。
今回がリベンジの4度目の防衛戦となります。
福永亮次(角海老宝石)WBO6位、日本&アジアパシフィック王者
19戦15勝14KO4敗、35歳。左サウスポー
身長168cm リーチ ?
2013年に新人王を獲得しています。→ワシボクが選んだスーパースター候補はこいつだ! 全日本新人王決勝(富岡大樹&中谷潤人&福永亮次)
2018年に2連敗していますが、その後5連続KO勝ちで、2021年10月に梶颯と対戦し、大苦戦の末、2-0の判定で勝利しています。しかし「わしボク」は梶の方がポイントで勝っていたと思います。とはいえKO率74%のハードパンチは、井岡にとっては脅威でしょうね。
試合展開予想
どちらも直前の試合では不甲斐ない結果となっていいます。そして、一旦中止になって気を抜いた井岡と、突然のご指名の福永。どちらがコンディション的に優位なんでしょうか。試合運び、ボクシングスキルでは圧倒的に井岡に軍配が上がります。しかし、福永も梶颯戦ではその豪打を見せることが出来ず、不甲斐ない試合でしたが、15勝のうち14勝がKOという強打者です。ただ、手数で倒すタイプですので、井岡にとっては、一発のパンチにそれほどリスクはないかもしれません。
まず、リングに上がった時の両選手のコンディションが一番重要ですね。どこまで仕上げるか。パワーでは福永が上だと思います。井岡は下がりながら、チャンスをうかがうことになるでしょう。本来なら、井岡はこの程度の相手は、中盤辺りから仕留めにかかることでしょう。しかもこういう好戦的なファイターは得意です。井岡が本調子なら、後半に倒すか、大差で判定勝ちだと思います。
しかし、「わしボク」は井岡のモチベーションを心配しています。それと、前回の防衛戦での井岡の出来の悪さ。ピークを過ぎたのか?「わしボク」はフィジカル的にS・フライ級があっていないように思います。ロマゴンがS・フライ級で実力を発揮できないのも同じ理由出はないでしょうか。
試合経過
両選手とも一回で前日計量をパスしました。
1R)
井岡は距離を測っています。井岡が少しずつプレスをかけます。井岡に余裕が感じられます。
2R)
井岡がじりじりと前に出ます。井岡はボディ攻撃から上にパンチを放ちます。
3R)
ボクシングスキルは井岡が上ですね。福永のパンチを見切っている感じがします。しかし、お互い手数が少ない。
4R)
井岡のアッパーがヒットしだしました。井岡のボディが福永をとらえています。
5R)
福永も前に出て応戦します。井岡の左ジャブが的確にヒット。
6R)
井岡は慎重ですね。福永も応戦しますが、なかなかヒットしません。井岡はボディを攻撃しますが、福永のパンチは空を切ります。
7R)
盛り上がりのない前半戦でしたね。このままずるずると12ラウンドまで行く感じがします。やはり井岡はサウスポーに対してやや苦手意識があるのでしょうか。安全にボクシングをしています。井岡のガードは完璧ですが、攻撃が今一つです。井岡が上下にパンチを放ちます。福永も前に出ますが、どうにも攻めあぐねています。
8R)
福永が前に出ます。井岡はステップバックでかわします。井岡が上下にパンチを放ちます。井岡が少し強めに前に出てパンチを放ちます。福永のボディもヒットして、井岡の動きが止まります。
9R)
福永が前に出て攻勢をかけます。井岡はボディブローで応戦します。井岡は相手が弱るまで倒しに行きませんね。
10R)
こんな試合ではRIZINに負けますよ!福永が前に出ます。井岡は手堅いボクシングで応戦します。つまらないです。
11R)
井岡はどうやら、サウスポー対策として、福永と対戦しているようですね。このままでは負けが濃厚な福永が前に出ます。井岡は流しています。ショートのパンチで応戦します。
12R)
つまらないボクシングです。福永は倒される覚悟で、一気に行ってほしいですね。福永が前に出ます。井岡はショートパンチを返します。井岡のうまさだけが目立った試合でした。
判定は3-0で井岡が防衛に成功しました。モチベーションの低いつまらない試合でしたね。これでまたボクシング人気が下がりました。(115-113,116-112,118-110)
それにしても、115-113はないでしょう。井岡にはアンカハスしか見えていないのでしょう。福永はサウスポー対策として、恰好の相手でしたね。しっかり12ラウンド練習できました。しかし、この試合が世界戦だということを忘れているような気がします。ついでですが、RIZINを録画で見ましたが、盛り上がっていたのは、ゲスト解説陣だけで、試合内容は凡戦ばっかりでした。あれ、5時間も辛抱した人は「偉い!」。