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(出典:WOWOW)
エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)VSメルビン・ロペス(ニカラグア)
IBF世界バンタム級王座決定戦(2023年8月12日)
両選手のプロフィール
エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)IBF世界バンタム級2位
24戦21勝13KO2敗1NC、31歳 オーソドックス
身長 168センチ リーチ 173センチ
2018年5月にポール・バトラーとIBF世界バンタム級王座決定戦を行い、判定でタイトルを獲得しました。ジェイソン・モロニーに判定勝ちして初防衛に成功後、2019年5月にWBSSの準決勝で井上尚弥にTKO負けして、IBFタイトルも失いました。2020年12月にレイマート・ガバリョとWBC暫定王座決定戦を行い、1-2の判定でタイトル獲得に失敗。今回勝てば、約5年ぶりの王座復帰となりますね。
メルビン・ロペス(ニカラグア)IBF3位
30戦29勝19KO1敗、25歳 サウスポー
身長 170センチ リーチ 177センチ
2019年10月にホセ・ベラスケスとWBOインターナショナルバンタム級王座決定戦を行い、逆転TKO負けで初黒星を喫しました。その後は8連勝(7KO)中と勢いに乗っています。
試合展開
サウスポーを苦にしないロドリゲス
ロドリゲスはサウスポーを全く苦にすることなく、随所に的確なカウンターをヒットさせ、序盤からペースを掴みます。ロペスのパンチは、ほとんどロドリゲスをとらえることがありません。
回を追うごとにスキルの差が明確になり、ロドリゲスの一方的な展開になってきました。
中盤やや攻めあぐねるロドリゲス
ロドリゲスが前に出て、ロペスが下がるという展開は変わりませんが、中盤はややロドリゲスが攻めあぐねている感じです。そして気になるのが、原因がわからないロドリゲスの右目の腫れです。
試合後半ロドリゲスがプレスを強める
8ラウンドあたりから、ロドリゲスがプレスを強め、手数が増えてきました。ロペスは防戦一方です。そして、最終ラウンド、ボディブローでロペスがダウン。かなり効いた感じですが、立ってきたロペスにロドリゲスが追い打ちをかけると、ロペスはあっさり2度目のダウンを喫しました。しかし残り30秒。
何とか立ってきたロペスに、ロドリゲスがダメ押しのダウンを奪いましたが、レフリーはカウントを取ります。ストップではありません。そして、タイムアップ。
もう、ストップでもよかったでしょうが、判定決着になりました。
判定はものすごい大差です。120-105,120ー105、120-105、と3者揃いました。
ロドリゲスがレベルの違いを見せましたが、倒せなかったのは悔いが残りますね。
整理してみましょう
バンタム級4団体の王者を紹介します。
WBA王者 井上拓真(大橋)
WBC王者 アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)
IBF王者 エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
WBO王者 ジェイソン・マロニー(オーストラリア)
井上拓真は、WBA6位のジェルイン・アンカハスと初防衛戦が予定されています。その井上を除くと、やはりエマヌエル・ロドリゲスが頭一つ抜けている感じがしますね。
ところでマイケル・バッファーを最近見なくなりましたが、どうしたのでしょうね。