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(出典:日テレG+)
WBO世界フライ級タイトルマッチ
日本時間の9月10日にチャンピオンの中谷潤人が、アメリカで防衛戦を行います。昨年11月に王座決定戦でジーメル・マグラモ(フィリピン)に8RKO勝ちで、タイトルを獲得し、これが初防衛戦です。
相手はWBO1位のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)。KO率が90%近いハードパンチャーです。中谷とっては過去最強の対戦相手といえるでしょうね。
両選手のプロフィール
中谷潤人(M.T) WBO世界フライ級王者
21戦全勝16KO 23歳 サウスポースタイル
身長 171cm リーチ170cm
長身のサウスポーで、しかもパンチ力があり、苦戦らしい苦戦をあえて探すとなると、新人王決勝戦で対戦した矢吹正道戦までさかのぼります。4R判定勝ちでしたが、かなり微妙な採点でしたね。「わしボク」は矢吹が勝ったと思いました。(そういえば、矢吹は残念でしたね。チャンピオンの寺地拳四朗が新型コロナに感染し、試合が延期になってしまいました。)
まあ、その後は連戦連勝の快進撃を続け、2019年に望月直樹と日本王座決定戦で9RTKO勝ち、2020年11月には、WBO世界フライ級王座決定戦もあっさりKO勝ちでタイトルを獲得しています。今のところ向かうところ敵なし状態ですね。
アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)WBO世界フライ級1位
24戦22勝21KO2敗 30歳 オーソドックススタイル
身長 163cm リーチ 161cm
2017年5月に田中恒成の持つWBO世界ライトフライ級に挑戦し、判定負けしています。その田中が返上したタイトルをファン・アレホと争い、10RKOで同タイトルを獲得しています。しかし、2019年6月、エルウィン・ソトにまさかのKO負けで4度目の防衛に失敗しています。→速報)またも番狂わせ!アンヘル・アコスタが最終ラウンドに逆転KO負けでタイトル失う VSエルウィン・ソト
4年前に戦った田中選手によると、それほどスピードがなく、パンチも強いというより重いパワフルで好戦的なボクサーのようです。下から上がってきた選手ですが、フィジカルは強そうですね。ただ、ボディに弱点があり、田中はそこから崩していったようです。
展開予想
中谷は中学を卒業してから、単身でアメリカに留学していた経験があるので、初めてのアメリカでの試合ですが、それほど心配はいらないでしょう。
前半に中谷が長いリーチを生かし、自分の距離で戦うことが出来れば、後半にKOのチャンスもあると思います。しかし、アコスタは左ジャブを突いて、フック系のパンチを放ちガンガン前に出てくるタイプで、フライ級でもパワー負けすることはないでしょう。中谷が押されてロープを背負う展開になると、かなり戦いにくいでしょうね。
ただ、アコスタは4年前のデータとはいえ、ボディに弱点があるようですので、ボディブローのうまい中谷の執拗なボディ攻撃で、膝をつく場面が見られそうな気がします。
かなり減量がきつそうな中谷にとっては、まず万全の仕上がりでリングに上がることが、勝利の絶対条件でしょうね。それともう一つの強敵は新型コロナですね。こればっかりはどうしようもないです。