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(出典:WOWOW)
レイ・バルガス(メキシコ)VSオシャキー・フォスター(アメリカ)
WBC世界S・フェザー級王座決定戦(2023年2月11日)
両選手のプロフィール
レイ・バルガス(メキシコ)2階級制覇王者・フェザー級王者
36戦全勝22KO、32歳 オーソドックス
身長 178センチ リーチ 182センチ
2007年にアマチュアの大会で、亀田和毅と対戦し判定勝ちしていますね。2010年4月にS・バンタム級でプロデビュー。2017年2月にWBC世界S・バンタム級王座決定戦で判定勝ちしてタイトルを獲得しました。2019年11月にWBC世界S・バンタム級暫定王者と統一戦を行い判定勝ちで、5度目の防衛に成功しました。2020年8月、足のケガでタイトルを剥奪されました。2021年11月にフェザー級に転向。2022年7月に、WBC世界フェザー級王者のマーク・マグサヨ(フィリピン)に挑戦し、2-1の判定で2階級制覇を達成しました。しかし、直近の試合は8連続判定勝利と、一時の破壊力はなくなってきましたね。
オシャキー・フォスター(アメリカ)WBC世界S・フェザー級1位
21戦19勝11KO2敗、29歳 スイッチヒッター
身長168センチ リーチ 182センチ
現在9連勝中です。2020年11月にミゲール・ローマンにKO勝ちしてWBCシルバーS・フェザー級王座を2度防衛し、3度目の防衛にも成功しました。(シルバー王座:「わしボク」は、世界王座へのステップと考えています。)
試合展開
恐らく上背で勝るバルガスが、無難に判定でタイトルを獲得すると思っていましたが。
バルガスのパンチが届かない
リーチは同じですがやはりバルガスの方が長く見えますね。序盤からバルガスがフェイントをかけながら前にでます。しかし、フォスターのバックステップは速くて、バルガスのパンチが届きません。パンチの的確性はフォスターが上ですね。
フォスターが前に出る
ジャブの付き合いでもフォスターが上回っていますね。バルガスのパンチは雑です。フォスターは反応が速いですね。バルガスはややスピード負けしている感じです。バルガスも手数で応戦しますが、的確性に欠けます。
バルガスが手数を増やすが
バルガスが前に出て手数を増やしますが、相変わらずフォスターに届きません。フォスターはバルガスのパンチを完全に見切っていますね。
試合後半は、フォスターが攻める
ほぼバルガスのパンチを見切ったフォスターが、少しずつ攻勢に出ます。依然としてバルガスの攻撃は雑ですね。やはり、フィジカルで負けているのかな。
終盤バルガスが反撃しますが
手数は多いバルガスですが、とにかくパンチの的確性に欠けますね。解説のジョーさんが、この時点で、フォスターにポイントが取れているか、については疑問符を投げかけます。なんとなくみていると、バルガスも手数で押してるようにも見えます。確かにフォスターは毎ラウンド、微差ですがポイントを取っている感じです。しかしバルガスの手数も見映えはいいですからね。
早い話凡戦
12ラウンド、ほんとにスリリングな場面もなく、微妙なラウンドが続いて、退屈この上ありません。どっちが勝っても、つまらん王者ですね。しかし、意外と長期政権になるかもしれません。
でもやっぱり判定はフォスター
この日のバルガスは全くいいところがなかったですね。かといってフォスターもつまらん選手です。
判定は3-0(116-112,117-111,119-109)の大差で、フォスターがタイトルを獲得しました。バルガスはどうするのでしょうか。WBCのフェザー級タイトルは保持したままですからね。